スープのお話ということで、興味があったのですが、作者はエンデでした。
昔、高い山の右と左に王国がありました。
右の王国にも左の王国にも同じ頃に、子どもが生まれたのですが、どちらも13番目に当たる悪い魔女をパーティに呼びませんでした。
いばら姫を髣髴とさせるお話ですが、
魔女がそれぞれの国に贈った物は、スープ鉢とスプーンでした。
スープ鉢とスプーンが一対になって初めて魔法の威力が示されるのですが、単体では何の意味もないという代物でした。
結構長いお話で、二日にわけて息子に読んだのですが、内容が少し難しかったようで、二日とも、読んでいる間に息子は寝てしまいました。
お宝をお宝として機能させるために、それぞれの王国では策を弄するのですが、その策には、隣の国同士仲良くしようという思いはないので、行き違うのが、読んでいて滑稽でした。
戦争や策略の無意味さを感じますし、知恵の使いどころという点も考えさせられます。
読むなら、小学校中学年ぐらいからでしょうか?
息子にはまた別の機会に読んでもらいたいと思いました。
昔話風のお話ですが、ポップでユニークな絵が印象的です。