とっても怖がりのペンペンがおじいちゃんから譲り受けた“ゆめぎんこう”。相棒のバクのもぐもぐと、夢をアメにかえて営んでいます。
ほんわか可愛らしい絵で描かれるこちらの絵本は、表紙の絵からは想像がつかない「死」がメインテーマ。といっても、故人に思いを馳せられる心温まる感動的なお話です。
3歳の我が子は、アメが並ぶお店の中では、「どのアメにしようかな〜?あっ、これステキ〜!!」と楽しみ、
可愛いペンペンが夜に怖がりながら歩くところで、「おばけ、出るかな〜…」と一緒にドキドキし、
もぐもぐに足を噛まれて起こされるところで、ククッと笑い、
依頼主さんの夢を見て、「この夢、いいな〜」と言い、
大人にとって感動的なシーンでは、「おばあちゃんは?」と、キョトンとしていました。
3歳には、まだまだ『死』というものは謎多きものですが、感じるところはあったのでしょう。
最後は、「また夢みられるといいね。」と言っていました。
3歳5ヶ月の今も楽しんでいますが、4歳、5歳…となったときに、どう感じるか、何度も読んで子どもの反応と成長を見たくなる一冊になりました。