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ひとりきりでも(そんなに)こわくないなかなかよいと思う みんなの声

ひとりきりでも(そんなに)こわくない 作:アンナ・ミルボーン
絵:サンドラ・デ・ラ・プラダ
訳:青山 南
出版社:すばる舎
税込価格:\1,760
発行日:2021年10月14日
ISBN:9784799109748
評価スコア 4
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  • 手にとってはじめて気づいた繋がり

    • 朝枝ナオさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、男の子2歳

    この絵本、実際手にとってみると穴あきになっている理由がよく分かりました。

    ページをめくると、まず穴が空いているのは窓です。
    表紙にあるような?や☆の穴あきはゼロ。ページを送るとき指を挿し込むと、窓や扉に空いた穴の境目にほんの少し影ができます。それが空間をリアルに見せ、コチラとアチラは別の部屋(空間)であることがより際立ち、彼女の「ひとりきり」をそこで追体験します。

    ところが、主人公の彼女が、父親との間にある糸に気づいてから、途端に?や☆の穴あきが豊富になります。すると、脈略なく配置されていたはずの穴あきが、切り離されていたアチラとコチラを同じ空間へと導いてくれるように繋がっていることに気づきます。

    さっきまで分断された空間を演出していた影は、窓のむこうで家族が各々過ごしている様子と一緒にページにおさまります。

    別のページにいるはずの家族は、すぐそこで物言わずとも静かにつながっているのです。


    穴が空いてることで、”あそび” や ”しかけ” の絵本という先入観をもっていた自分に気づかされました。これは穴あきを楽しむのではなく、穴あきがストーリーの大役をになってるんだ!と、気づいたときの感動といったら!

    届いたその日が天気がよかったので、レジャーシートの上で読み聞かせしてみたところ、空の色や日差しも相俟って、息子2人のお気に入りになってます。(少し大きいので腕が痛くなるのはツライところです笑)

    投稿日:2022/03/22

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