外野消防車や救急車に比べて、地味でちっぽけな消防車「じぷた」が、最後は活躍するというとても道徳的な絵本。
誰にでも長所があり、短所もある。でも他人と比べず自分の良さをしっかりと見失わず、見つけてほしいというメッセージを、読んであげる子供に伝えることができる。
消防車や救急車が精巧に描かれているので、深く考えずに車好きな男の子は絵本の世界に入っていける。何度か読み込むうちに絵本のなかに込められた素敵なメッセージを子供は感じ取れることと思う。
1966年初版とは思えないほど、いつの時代にも、グローバルにも通じる素敵な絵本。
少し早いが二歳の息子に読んだ。文章が二歳にとっては多いので最初は飽きていたが、それでもよく「これ」とりくえすとして読んでもらいたがる。絵の魅力だけでなく、いつかストーリーの深さも息子に伝わるといいなと思う。