「ねこのペンキぬり」 なかなかよいと思う みんなの声

文章が、まるで読者と一緒に会話しているような臨場感があります。「〜したってさ。」という文体、絵本で初めて見ました。そういわれるとこちらも「へー、そうなんだ」と思わず返したくなります。
子供は、やっぱり家の壁に猫たちがばんばん絵を描いていくところが楽しかったそうです。お祭りのような賑やかさがあって、良いと思います。
この作品は、少し前の発行ですが「ぼかあ、ピンクが良いな」と男の子でもピンクを選ぶ、というシーンが現代っぽいなと思いました。とても、自由な絵本です。

『おはなしメルヘン』となっていますが、まさにメルヘンの世界。
家の塀にお絵かきするなんて、子どもにとっては（おとなにとってもかな）憧れですよね。

３歳の娘は、みんなが好きな色を全部混ぜたら黒になったことに『なんで？なんで？』と不思議そうでした。
私自身も、えっ！混ぜちゃうの？と思わず笑ってしました。
絵もかわいいし、楽しい夢のあるお話でした。

大風で壊れてしまった塀を新しく作り変えたねこたさん家族のお話。
できたばかりの塀は木で作られ、それはそれで素敵な塀だったんだけど、近所の人（猫）の「うちだったら・・・こうするのに！」の一言に、ペンキを塗ろう！となります。

色んな色のペンキを買っている様子をみて、カラフルな塀になるんだぁ〜と思いきや！！
「皆の好きな色を混ぜたらどうかしら！！」と度肝を抜く提案が＾＾；
そこからは一体どんな塀になるのか・・・期待は薄く（笑）
それでも見てみたい気持ちが大きく、結局最後まで楽しんでしまいました。

すごい塀になりましたが、めでたしめでたし。だったのかな？（笑）