小学2年生の息子のクラスが近接する幼稚園に絵本の読み聞かせに行くことになり、この絵本を持って帰ってきました。そして、毎日、練習の為に音読しています。
息子曰く、この話は「もう自分は駄目なんだと思っていたライオンが、小鳥に卵を自分の冠の上に産ませてあげて、まだ自分にも出来ることがあるんだと思った話」で、「別に面白い話ではないけれどよい話だ」とのこと。
「よいって言ったって意味は広いんだから、よい話ってどういう意味?」と聞くと、「よかったねと思う話」とのこと。
実は、この話、去年、息子のクラスの読み聞かせで一人のママが読んでくれたんです。どうやら息子はそのことを忘れているようでした。ちょうど私もその場に居合わせていて、正直なところ、一度読んだだけでは、なんだかパンチがない話だなと思ったのが第一印象でした。
でも何度も何度も聞いて、実際に自分が絵本を広げて読んでみると、段々とこの絵本の魅力が伝わってきたような気がします。寂しさや悲しさを分かち合うこと、静かだけれどジーンときます。“しっとりした話”というのが私がいきついた、この話を説明する言葉です。是非、最初は何とも思わなくても、何度も何度も読んでみてください。きっと魅力が分ってくると思いますよ。