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3件見つかりました
動物愛護の絵本だという感覚で手にとりました。 ぞうという動物を知り、共存する動物たちと自然を考え、その生態に微笑ましいものを感じていたら、絵本は次第に核心に入っていきます。 人間が、次第にぞうや他の動物たちの世界を奪っていく現実に向き合うことになりました。 こうして動物たちは減少していくのでしょうか。 それにしても唐突な出来事には心の準備がありませんでした。 動物たちの居場所がなくなり、食べ物がなくなったら、生きるために人間の社会に出てきてしまうのは仕方ないことでしょう。 人間はそれを受け入れません。 唐突の母親ぞうの死は、悲劇でしかありません。 心やさしいぞうだからでしょうか。 ぞうの流した涙と、寄り添った少女の涙は、とても心に滲みてきました。 近い話では、イノシシやくまやサルや鹿や、人里に現れる動物たちに、涙を流す人はいないかもしれません。 同じ話なのに、どうしてこんなに違って感じられるのでしょう。 宿題を課せられました。
投稿日:2023/01/26
写真絵本だけれど、 まるで物語を読んでいるような構成です。 誰が悪いとは言いにくいからこそ、 余計に、切なかったです。 人間も殺したくはないけれど、 自分たちが精いっぱい育ててきた食料を 象に食べられたくはない。 象ももともと自分たちの土地だったのに、 人間に奪われて、 別に人間への意地悪で食べているわけでもなく、 生きるために食べている。 考えていかなければいけない問題だと思います。 小象がお母さんが死んだことも わからず、さまよう姿、 読みながら、思わず涙が出そうになりました。
投稿日:2020/09/26
タイトルを見た時は、動物と人間の体の機能の違いの話なのかな?と思ったのですが・・・ ぞうが住む場所を失い、人里に出てくることで、人間社会に被害を及ぼすようになる・・・という内容でした。 でもそれは、ぞうが悪いのでしょうか? 人間が経済的に豊かになるために、木を切ったり、農地を開拓していくことを否定することは出来ません。 それは生きるために必要なことだと、誰もが分かっていることだからです。 けれどそのことで、野生の生き物達が住む場所を失い、食べるものがなくなっていくことにつながるというのも、考えていかなければなりません。 けれど、「考えていかなければならない」と考えられるのは、その時期を通過し、国がある程度成熟している状態でのことで、これから国を豊かにしていこうと努力しているところで、「木を切るな、農地を作るな」と止めるのは、経済的に豊かになろうとすることを禁止することに繋がりかねません。 とても難しい問題です。 けれど、それでも、人間社会を脅かすからと、ぞうを殺してしまうことは、やはりあまり良いことだとは言えないし、心苦しい気持ちになるのです。 この作品では、ラストに、大人達を止めることの出来ない、自分自身も生きるために何が必要なのかを分かっているからこそ、泣いて謝ることしか出来ない少女が登場します。 その涙はきっと読者の涙を代弁しているのではないでしょうか。 地球に生きるものとして、深く深く考えさせられました。
投稿日:2020/02/27
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