2017年夏の読書感想文、中学年向け課題図書に選ばれている1冊です。
主人公のあいりは4年生です。
ちゃんと年相応の子どもたちを描いてくれているので、同じ年頃の子どもたちには共感してもらえそうだと思いました。
全部で118ページと児童書をしては長すぎず、読者が苦手なお子さんでもとても読みやすい分量です。
物語も、必要以上にミャンマーの社会情勢が描かれていたり、それぞれの人物のバックグラウンドが描かれたりしないで、盛り込みすぎずさらりと必要なことだけ書かれているので、読みやすかったです。
作者は元・学校の先生だからでしょうか。
物語の中で、子どもたちのクラスの風景や授業の進め方、担任と子どもたちのやり取りの風景がとてもリアルに感じました。
小学校4年生の子どもたちでも、最初は足がつるくらい難しいバガンダンス、覚えてみたくなりました。
この本を読んだ子どもたちが、ミャンマーのことや「難民」の人たちのこと、世界のことを感じたり考えたりしてくれる気かけになればいいなぁと、思う作品でした。