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雪女自信を持っておすすめしたい みんなの声

雪女 絵:伊勢英子
訳:平井 呈一
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:2000年
ISBN:9784039637406
評価スコア 4.59
評価ランキング 5,417
みんなの声 総数 16
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11件見つかりました

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  • 6年生も息をのんで見入っていました

     文章も絵も大変すばらしい作品だと思います。

     6年生の読み聞かせで読みました。
    みんな息をのんで見入っていました。
    読み終えたときには「は〜〜〜」「ふーー」と
    たくさんの息をつく音が響きました。

     なんとなく知っているお話だったと思いますが
    小泉八雲さん、伊勢英子さんの世界に引き込まれたようでした。
    日本独特の幽玄な世界が存分に描かれていると思います。


     読み手としては、長い文章で言い回しも難しく
    滞りなく読み終えることで精いっぱいでした。
    それでも、今後も読み続けていきたい絵本です。

    投稿日:2011/03/10

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    2
  • 美しくて恐ろしい

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳

    友人に伊勢英子さんの『雪女』がいいと聞いて読んでみました。
    大判のサイズに、全頁氷で覆われているような冷ややかな緊張感を持った本でした。
    結構長いお話なのですが、1年生の次男もじっと聞いていました。巳之吉が、嫁となったお雪に雪女の話を話し始めるところでは、「だめだよ。話しちゃだめだって言われたのに・・・」と思わず口にするほどでした。
    お雪となって人間の暮らしをする雪女は、普通の人とは少し違って、ぼうっと光り輝いているように描かれているものの、恐ろしさはなく、たおやかな感じがします。
    ところが、ひとたび雪女の本性を出した姿になると、情念のようなものが浮かび上がり、凄みを感じさせます。
    最初から最後まで緊張感を失わない絵本です。

    投稿日:2007/02/16

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    2
  • 異形の哀しみ

    小学校で読み聞かせボランティアをしています。
    毎年、この時期に高学年でこの本を読んでいます。
    低学年に読むと「怖い」だけの本ですが
    高学年の子は、異形の女が人を愛した悲劇や
    哀しみ、情念みたいなものをなんとなく感じるようで
    読み終わった時に
    どのクラスでも、空気が変わります。
    他の『雪女』では、この空気感は得られません。
    この絵本の絵と文章の融合が醸し出す
    独特の世界観なのでしょう。

    投稿日:2014/01/22

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    1
  • 親の私がぞくぞくしてきました

    児童書です。昔なじんだ小泉八雲の代表作。
    それにしても、自分自身がドキドキしてしまったのです。
    表紙の絵のぞくぞくするような怖さ。
    子どもはちょっと手に取るのに躊躇するのではないかと思いました。
    女の情念(ママさんたちごめんなさい)さえ感じさせる視線。
    男としていせさんの絵に感性的なものを感じてしまいました。
    伊勢さんの絵は凄過ぎます。

    お話は、小泉八雲の代表的な怪談。
    このことを誰かに話したら命をとると言って助けられた巳之吉。
    その巳之吉の前に、お雪という女が現れてお嫁さんに。
    十人の子どもに恵まれた巳之吉が、雪女に言われたことをたがえて昔の出来事を話してしまいます。
    ここのところで私は息をのんでしまいました。
    それほど、絵本の絵は緊張感があります。

    大人向けの絵本でしょうか。
    絵にするとこれだけ凄いことになってくる。
    子どもが男の子で良かったと、妙に言い訳がましい私ですが、女の子に読むのには勇気が要ります。
    低学年に読んだりしたら眠れなくなってしまうような絵本でした。

    投稿日:2010/04/14

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    1
  • 『雪女』はいうまでもなく小泉八雲の代表作のひとつです。
     この絵本では小学生でも読めるように平井呈一さんが書き改めた文がついています。
     絵は伊勢英子さん。(2000年に出た絵本なので、伊勢さんは漢字表記になっています)
     物語はある寒い冬の夜から始まります。
     二人の木こりがひどい吹雪にあい、小さな小屋に逃げ込みます。
     そこに雪女が現れ、年老いた木こりは凍え殺されます。
     もう一人の木こりは若かったので、命は助けられますが、
     見たことは絶対公言しないことを約束させられます。
     その翌年、若い木こりは道で若く美しい女と出会います。
     木こりは女を家に連れて帰り、やがて二人は結婚します。
     子供が10人も生まれ、これほどの仕合せはないと思っていた矢先、
     木こりはつい女に昔見た雪女の話をしてしまいます。

     もうおわかりでしょう。
     この女はあの時の雪女だったのです。
     約束を破った報いで女は家を出ていきます。
     仕合せ過ぎて、ふいと曲がったその先に不幸が待ち受けている。
     この怪談話は雪女が怖いのではなく、
     そんな人生のありようが怖いことを教えています。
     伊勢英子さんは雪女を凛とした美女として描いています。

    投稿日:2023/07/30

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  • 雪女は忘れられない作品です

    私が雪女を初めて読んだのは小学生時代です。当時、私の勉強机の上には小泉八雲さんの本があるだけでした。私は雪女を読んだ時、神秘的な不思議な世界に魅了されました。そして雪女が好きになり、雪女に会いたいと心から思うようになりました。まさに物語の世界に溶け込んでしまったわけです。そしてそのことが、私の文学に対する憧れになったのです。私が20代の頃から今日に至るまでずっと詩を書き続けることができたのは雪女のおかげです。私にとって雪女は忘れられない作品です。

    投稿日:2021/01/05

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  • 小泉八雲の 奇談に引き込まれて 読みました

    言葉の美しさ  情景が 見事に見えてきます

    伊勢英子さんの絵も 非常に 幻想的で 美しいのです
     
    雪女の怖い〜  透き通るような 美しさに 魅せられます

    雪女は 恐ろしい目で巳之助に 冷たい息を吹きかけようとして 思いとどまるのです    これは 何を意味するのでしょうか?

    そして ある時 美しい娘と 山道で出会い 結婚し 10人の子供が生まれるのです

    周りの百姓たちは 不思議に思いました  

    10人の子供を産んだ お雪が 美しさが 変わらず 他の百姓女とは明らかに 違うのです

    しゃべっては いけないという 雪女の約束を 忘れて、巳之助は18歳の時の山小屋での体験を  お雪に語ってしまうのです   

    しかし お雪は 巳之助の命は取らず 10人の子どもをしっかり育ててほしいといって  姿を消すのです

    母親になった 雪女の 執念が見事に描かれています

    コワ〜イ お話ですが 切ない お話でもあります

    小泉八雲の奇談のすごさ 伊勢英子さんの 美しい絵が見事にマッチしている絵本です

    大人向きの絵本ですね

    投稿日:2019/01/28

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  • 怖くて美しい

    6年生の読みきかせで、読みました。
    今朝はとても寒く、うっすらと雪も積もっていたので、この本を読むのにぴったりの日だったと思います。
    美しい挿絵だなあと思ったら、挿絵を描かれたのはいせひでこさんだったのですね。納得(読みきかせの本は、自分で選んだものではなく、年間計画で決まっているものを読んだため、最初、画家がどなたなのか気にしていなかったのです)。

    みんな、集中して聞いてくれたのは、きっと、物語に力があったからだろうなあと思いました。後ろで聞いていた担任の先生曰く「耳をふさいでいた子もいた」とのこと。怖かったのでしょうね。私もついつい力が入ってしまい、もしかしたら雪女のようになっていたかもしれません(美しくはなれませんが)。

    投稿日:2019/01/11

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  • 原作の雰囲気にぴったりの雪女。

    • 西の魔女さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子15歳、男の子11歳

    読んでいて 背筋がぞくぞくしてくるような絵本です。

    日本に古くから伝わる怪談・奇談を英訳し欧米で出版した小泉八雲氏。
    後にそれらの物語は平井呈一氏によって日本語に翻訳されたのだそうです。
    この「雪女」の物語も日本の妖怪話であるにも関わらず
    洗練された感じがするのは
    こんないきさつがあったからなのかもしれません。
    そして 絵は伊勢英子氏。
    この絵本を読んだ娘が こんなことを言いました。
    「もし小泉八雲が生きていたら
    こういう絵をつけて欲しかったって言っただろうね。」
    なるほどと思いました。
    雪山の怖さや
    雪女に漂う怖ろしさや妖艶さが
    とても上手く描き表されているように思いました。

    そして 私は このお話の主人公の若いきこりが 
    偶然この雪女に遭ってしまったばかりに
    一生この出会いに縛られていくことになる悲哀に
    思いをめぐらせたりもしました。

    投稿日:2008/12/19

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  • 冬の読み聞かせを堪能

    再話ではなく小泉八雲作となっていたのと、伊勢英子さんの絵で読んでみました。
    というものの、返却期限が迫っていくら誘っても「恐そうでイヤ」と読ませてくれず、とうとう一人で読もうとしていたところを音読してくれと言われて……のことでした。

    そりゃもう熱読しましたとも(意地悪な母)
    時々ムギューッと腕にしがみついたりしながら、雪女に魅了された様子。無言で聞き入っていました。
    6歳には難しい言葉が多々あり、補足もしましたが、ここで説明したら雰囲気が壊れる!というところでは素通り。
    絵から読み取れればいいのですが、ぼんやり描かれているので少し難しかったかもしれません。
    雪女が結局男を殺せなかった心情もわからなかったようです。

    それでも読後の補足で理解したようですし、「どうしよう、最後に読んでもらうんじゃなかった(恐い)」と寝付けずにいたり、冬の夜の読み聞かせを堪能しました。
    賢治や南吉の話は絵本で多数出版されていますが、八雲なんかも子供へのお話に良いですね。楽しかったです。

    ある程度言葉がわかる者にしたら、想像を邪魔しないこの挿絵は秀逸だと思います。妖しいほどに綺麗な、遠い世界が表現されていると思います。

    投稿日:2008/12/15

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