『DON’T WORRY LITTLE CRAB』が原題。
主人公のカニたちを、カニカニとしたセンスに唸ります。
海のそばのくぼ地に暮らす、大きなカニカニと小さなカニカニのエピソード。
今日は小さなカニカニが、初めて海に行く日ですって。
初めてのことにドキドキワクワク。
海を見て目を丸くし、波に怖気づき、でも、海デビューの感動で思い切って海に入ると夢中になるのです。
このあたり、日常生活のあるあるではないでしょうか。
「思うに…」と怖気づくたびに繰り返されるセリフが、ラストで見事に逆転。
まあ、大きなカニカニがそばにいてこその経験ですけどね。
独特のデフォルメで描かれたカニカニたちが何とも愉快です。
ドラマチックな波も、きれいな海中の様子も、まさしく絶妙な配色で素敵です。
幼稚園児くらいから、そっと背中を押してくれる快感を味わってほしいです。