六人の子供たちが真面目な顔をして集まってきました。
男の子が三人、女の子が三人。
名前を書いておくと、けんた、りく、まさと、あゆみ、みか、らん。
この六人が集まって何をするかというと、絵本のタイトルの通り、「こどもかいぎ」です。
しかも、今回の会議のテーマは「おこられたときは どうしたら いいか」。
進行役はしっかりもののけんたくん。ちなみに、けんたくんの好きな食べ物はカレーだそうです。
この六人、けんたくんがしっかりものと性格付けされているように、六人それぞれ性格が違います。
性格が違うので、意見も違うし、その反応もまちまちです。
それぞれの発言内容から、どんな性格なのかあててみるのも面白いかもしれません。
六人の性格と好きな食べ物は一番後ろに描かれています。
逆に、そんな性格ならどんな発言をするのか、想像してみるのも楽しいかも。
大事なことを言い忘れていました。
この六人は「わかばえん」という保育園の園児みたいです。
そんな子供たちですが、「おこられたときにどうしたらいいか」という意見は結構ズルかったりします。
この絵本を描いたのは北村裕花さん。
NHKEテレで放映されていた「ヨーコさんの“言葉”」の絵を担当していた絵本作家さんです。
六人の子供たちの表情を見るとわかりますが、北村さんの描く人物はどんな人であってもちっとも憎めません。
怒っていても泣いていても、どこかで人間の温かさが描かれているように感じます。
北村さんが六人の子供たちをどう描きわけているのか、それもこの絵本の楽しみです。