以前にも読んでいたのに
ふと読みたくなり
図書館にリクエスト
本文に入る前に
「日本語版出版によせて」
を、読んで
あぁ・・・そうだったんだ
と、思い出し
本当にじっくり読むべき作品だったなぁ・・・
と、思った次第です
日本人の作品ではありません
作者は戦前生まれの方です
以前読んだ時は
時間がないーというか
心に余裕がなかったといいますか
上辺?といいますか
表面上しか読んでいなかったような気がいたします
まぁ・・・年を重ねたということもあるのでしょうか(笑
紙芝居の歴史もいろいろお聞きしたり
演じることの難しさ、楽しさも
経験してきたこともあるのでしょうか
紙芝居という素材は
絵本の読みきかせとは違って
「芝居」と名前が付くくらいですから
舞台を使って
作品が飛び出してくるようです
テレビがなかった昔
映画も大人のものでしょうし
どれだけこどもの心をつかんだことか
私が保育士していた頃
土曜日の午後に
太鼓の音だったかしら
決まった時間に鳴って
「紙芝居屋さんが来るんだよ」って
こどもたちに教えられました
公団の中の公園で紙芝居のおじさんが
昔の紙芝居(街頭紙芝居)をしてくれるとのこと
1度観に行けばよかったなぁ
と、今にして思います
仙台でも最後の紙芝居屋さんだったとお聞きました
その紙芝居屋さんなのか
宮城県図書館に街頭紙芝居の作品が
寄贈され
貴重な資料として、保管されています
この絵本の中では
誰もが知っている
「桃太郎」「一寸法師」と
昔話の作品というのが、素敵です
それと、こどもとの交流が素晴らしい
商売ということもあり
みずあめが買えない子は
後ろで見るという暗黙のルールもあったと聞いています
そういう子に対する配慮をしてくれた
やさしいおじさんもいたのでしょうね
こどもは、大人になって
便利な世の中になっても
「心」を育ててもらった恩は忘れないのだと
思います
おじいさんとおばあさんのつつましい生活感の絵
おふたりの静かな思いやりあるやりとり
あ・・・そっか・・・
年を重ねて、こういう老夫婦に憧れているのかも
しれませんね(笑
忘れてはいけない
日本の文化、情・・・がじんわり伝わってきます
戦前日本に滞在していた作者の
感性に、拍手です