「はらぺこ横綱 講談えほん」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

おなかいっぱいご飯を食べるために力士を目指し、江戸へ出てきた長吉。
最初の相撲部屋を追い出されてしまったけれど、大飯喰らいだと分かっていたら、またちょっとは事情が違ったかなぁと思いました。
ともあれ、縁あって良い旦那さんと出会い、新しい相撲部屋に入ることも出来た。
情の深い人達の思いに応えるべく、精進を重ねた長吉。
江戸時代を舞台にした、人情味のある温かい話でした。

ささめやゆきさんのイラストに惹かれ、手に取りました。
とにかくご飯を食べ過ぎるので、相撲部屋を追い出されてしまったお相撲さんのお話です。
ただの厄介者だった若者が横綱になるなんて、なんて素敵なお話なんでしょう。実在する横綱のお話と知って、さらに嬉しくなりました。
とても読みやすい講談話でした。同じ作者さんコンビの作品が、シリーズで５冊出版されているようなので、全部読みたいです。

実在した横綱の物語だそうですが、見事な食べっぷりに圧倒されるやら呆れるやら。テンポの良い展開なので思わず声に出してしまいました。
高齢者ウケするような相撲講談ですが、子どもたちの反応も見てみたくなりました。
ただの大食漢だと思った男の、意外な活躍が心を打ちます。