ありこのおつかい自信を持っておすすめしたい みんなの声

ありこのおつかい 作:石井 桃子
絵:中川 宗弥
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:1968年12月
ISBN:9784834001730
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,193
みんなの声 総数 51
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  • 結局みんないい子でした。

    ちょっとおてんばな、ありのありこのお話。
    おかあさんの言いつけを破って、
    みちくさをしたものだから、
    きりぎりすにたべられちゃう、
    おなかのなかできりぎりすの悪口をいったら…。

    最後には、
    くまのおかあさんにおしりをたたかれて
    みんな仲直り。
    どこのおかあさんもみんないい子だとちゃんと知っていて、
    悪いことはしちゃいけない、
    みんな仲良くしましょう、って
    教えてくれたんですね。

    最後に、ありこが謝るのも、
    なんだかごもっともだなあ、と思ったり。
    可愛らしいお話です。

    石井桃子さんの文、なかがわそうやさんの絵は、
    とても分かりやすくシンプルですが、
    心にしっかり残るものだと思います。
    見ていると、なんだかほっとしてしまいます。

    投稿日:2007/09/24

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    2
  • 設定がオモシロイです。

    次から次に食べられていく、しかもみんながみんなお腹の中で叫んでいるという設定。愉快でオモシロイです。

    後半、食べられた生き物が1匹ずつ飛び出てくるシーンでは毎回「次は誰が出てくる?」とクイズのようにして楽しみました。

    リズムの良い文章、愉快な設定の絵本なので少し長いお話ですが幼稚園の頃からでも十分楽しめるのではないかと思います。

    おつかいの寄り道をして食べらるという内容ですが、教育的な感じは読んでいて全然しませんでしたよ。
    そういうところもいいですね!

    投稿日:2010/06/24

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    1
  • 最後にはほっとするものを感じました。

    「おなかのかわ」や「ランパンパン」などを思い出しつつ読みました。

    どんどんと飲み込まれていくというのは、昔話の定石でもあり、ドキドキしつつもどこか安心して読むことができるように思いました。

    石井桃子さんのお話であることから語りやすい日本語でもあり、息子はどんどんと引き込まれていったようです。

    ありこちゃんの性格設定や飲み込んでいく動物たちの性格もすべてが巧みに作られていますが、作られているという感じはなく、自然に心に入って来ました。

    昔話と現代的な要素が巧みに融合されているというのでしょうか、最後にはほっとするものを感じました。

    なかがわさんの淡く美しい色遣いの絵もとてもよかったです。

    投稿日:2009/04/09

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    1
  • おはなしをデザインする

    おはなしだけでも十分楽しいのに、中川宗弥さんの素敵な絵が展開していきます。小さいものが大きいものに飲み込まれていく過程を、こんなふうにデザインするとは!哲学的ですらあります。
    誰にも媚びを売らず、おはなしと、きっちり、しかも自由に向き合っている気概を感じました。

    投稿日:2007/05/24

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    1
  • お尻ペンペンで出て来た。

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子4歳

    お母さんからお遣いを頼まれた、ありこちゃんが言いつけを守らずに、寄り道したことから始まるストーリー。がかまきりに食べられ、かまきりがムクドリに食べられ、お腹の中で喧嘩してる声に、相手を怒らせ、次々と飲み込まれてしまいます。「赤ずきんちゃん」を思い起こさせるようなお話で、ちょっぴり怖いのですが、最後には皆助かってホッとしました。

    投稿日:2020/09/19

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  • 我が子がタイトルに魅かれて借りてきたので、一緒に読みました。ありこがお母さんにおつかいを頼まれて、おばあちゃんの家にいくまでのお話でした。途中で寄り道してしまい、まるっと食べられた生き物がまた食べられるという連鎖も面白いのですが、くまのお母さんにお尻をぽんぽんたたかれるたびに、食べた生き物が出てくる様子に笑えました。

    投稿日:2020/04/12

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  • これぞ「おはなし」

    数年前に『ノンちゃん雲に乗る』をじっくりと読んで以来、すっかり石井桃子さんのファンになってしまいました。それ以来、片っ端から著書を読んできましたが、これは数少ない絵本のうちのひとつ。やっと読む機会を得ました。

    なんてシンプルで、読み手を最後まですんなりと連れていってくれるお話でしょう!少々不安な気持ちにさせながらも、どんどんとお話が進んでいき、最終的にはきちんと始末がついています。子どもの正義感を納得させられる展開です。痛快で、思わず笑ってしまいました。
    さらに、不安を残さぬよう、主人公ありこちゃんはきちんと務めを果たして、安全にお家に帰ります。

    中川宗弥さんの絵も素晴らしい!
    分かりやすく具体的に描くべき場面と、抽象的に描いた方が良い場面とのバランスが絶妙で、アーティスティックです。
    子どもへの優しい眼差しを感じさせる絵本でした。

    投稿日:2019/11/01

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  • とんでもないお使い

    このお話は、ありのありこがお使いに出かけてカマキリに食べられてしまうお話でした。そのカマキリは鳥に、その鳥はクマに食べられたのですが、そのクマはクマのお母さんに怒られてお尻を叩かれたのがきっかけで、どんどん食べられたものが口から飛び出してきました。食べられても生きていたのもびっくりですが、どんどん口から飛び出てきたものうちの子はとっても驚いていました。

    投稿日:2016/10/30

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  • 101歳の石井桃子さん 素晴らしいですね
    石井さんのお話は お話しもおもしろく読みやすい文章です
    おかあさんに お使いを頼まれた  ありこ お母さんは道草をせずに行きなさいと言ったのに   ありこはそんなこと聞いていません
    道草しているうちに かまきりの きりおに 飲み込まれます お腹の中の表現がおもしろい(なかがわ そうやさん)
    つぎつぎ出会うたび 飲み込まれていくのです  
    ばか とんちきめ  うるさい だまれ! わるもの! ・・・・ 

    お腹の中に飲み込まれても みんな 大きな声で 叫ぶところがなんともユニークです

    くまのおかあさんが くまきちの おしりをぽんぽんたたくと なんと くちから 飛び出してきたのです
    そして いちばんちいさな ありこがとびだしました  くまのおかあさんは ケーキやはちみつ などをごちそうしてくれました なんだか おはなしが おもしろく 安心できるんです     石井桃子さんのお話し 良いですね〜
    そして ありこは くまのおかあさんに うちまで送ってもらうんです

    ちいさなありこ おおきなくまのおかあさん  対比の仕方がうまいです

    ありこも あばあさんにくさのみ届けて   今までのことを反省しているようです
    お母さんの言うことを 素直に聞くようになったのかしらね

    投稿日:2016/04/05

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  • 入れ子の面白さ

    • 楽葉さん
    • 60代
    • じいじ・ばあば
    • 埼玉県

     おばあさんに届け物をするあり子が
    道草をくったことから事件発生…

     詠み聞かせのときは言葉づかいが上品で
    おっとりしているのでその流れに乗って
    ゆったりとページをめくっていきたい…

    お腹の中のシーンは黒地に白抜き文字となるが、
    右ページにマトリョーシカのふたを取って
    上から眺めたような同心円が描かれている…
    これはちょっとわかりにくいので説明が必要か…

     このおはなしは昔話に造詣の深い作者が
    「赤ずきん」と「ついでにぺろり」などから
    インスパイアーされたようにも思えるのだが、
    それはまた別な話…

    投稿日:2014/03/20

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