息子(小学1年)の学校の、絵本の読み聞かせボランティアとして、初めて息子のクラス(10数人)で読んだのがこの本です。
朝、始業前の15分という限られた時間の中で読みきるために、何度か練習しましたが、「読み聞かせのノウハウ」のようなものはまったくわからないの、「良い読み手」であったかどうかわかりません。ただ、表紙の、主人公「チコ・ボンボン」の絵を見たとたん、子供たちは歓声を上げてくれました。比較的最近出版された本でないと、なかなか興味しんしんという反応は得られないと予想していましたので、その点は成功だったと思います。こまごまと読むというよりは、絵をざっくりと語る、というスタイルに向いていると思います。それで内容は理解できますし、吹き出し風のセリフや書き込みは、子供たちが実際に手にとって見た方が面白いと思いました。読み聞かせで終わるのではなく、玩具のように手にとって見たくなるような、賑やかな絵本です。腑に落ちる教訓があるわけではありませんが、ちょっとした工夫と勇気で、何でも出来てしまうチコ・ボンボンのようなキャラクターは、小学校1年生くらいの子供たちには身近なようです。逆にいうと、少し成長の早い子か、もっと高学年だったら、少々物足りないかもしれないと思いました。