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たくさんのお月さま自信を持っておすすめしたい みんなの声

たくさんのお月さま 作:ジェームズ・サーバー
絵:ルイス・スロボドキン
訳:なかがわ ちひろ
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:1994年5月
ISBN:9784198601041
評価スコア 4.44
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みんなの声 総数 15
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  • 昔話の叡智がここに

    • ポピンズさん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子7歳、男の子3歳

    今年の秋、たくさんお月様関連の絵本を読みました。
    月をテーマにあたたまる素敵な絵本にも多く出会いました。
    でもこの一冊には、文学の奥深さを感じました。

    途中まで読みすすめて思い当たったのは『メアリー・ポピンズ』シリーズで、メアリー・ポピンズが子ども達に語る昔話。
    王様と、道化師が出てくる話(帰ってきたメアリー・ポピンズ)と、王様と、本当の知恵とは何かを問う話(とびらをあけるメアリー・ポピンズ)です。

    レノア姫のために、王様も賢者(大人)もさんざん頭を悩ましますが、結局答えは出ず、その答えを知っていたのはレノア自身(子ども)。
    大人より、子どもの方が真実を見据えている、という、メアリー・ポピンズの作者の伝えていたメッセージ、昔話のエッセンスが、この物語の軸にもありました。

    大人の考える「賢さ」と、真実には、ズレがあること、子どもの純粋な心でこそ見えることが、どれほど経験を積んだ大人が考えることにも増してホンモノだということを、物語を通して伝えています。
    子どもが「おつきさまがほしい」というのを、単にワガママと捉えるのではなく、月がほしいこと、月は何かと考える知恵、子どもの目に月がどう映っているか(つまりそれは大人の考えにも及ばないこと)、物語を通してさまざまな見方が伝わってきます。
    (『メアリー・ポピンズ』の中でもマイケルがお月様をほしいと言って、手に入ります)

    メアリー・ポピンズの中でも道化師が王様に知恵を与え(『帰ってきた』)、王様の答えられなかった問いに答えられた賢さを持つものは、老人、夫人、若者でした(『とびらをあける』)。
    この2冊は1935年と1943年で、『たくさんのお月様』が1943年なので、この年代にこのようなお話が流行ったのだとしたら、ほかにもこの類のものを読んでみたいと思いました。

    投稿日:2010/11/10

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  • 道化師役は小林顕作さんで♪

    あんまり面白い話なので勿体なくて二夜に分けて娘と読みました。
    二時間ぐらいのお芝居を見たような気分になって、娘と「道化師役はオフロスキーの人がぴったり(NHK「みいつけた」の小林顕作さん♪)。大臣とか王様役は誰がいいかなあ」と思わず夜更かし。楽しい夜でした。原作・挿絵も上質で心が清々としますが、中川千尋さんの訳がとてもよく、それぞれの人物を丁寧に書き分けておられて、読み聞かせをしながら(うまいなあ、この言葉の選び方)と思っていました。「訳者あとがき」も誠実に書かれていて大変素晴らしです。今回は図書館で借りましたが、ずっと手元に置いておきたいので購入します!!原作者「ジェームズ・サーバー」にもこだわって色々読んでみようと思います。うわあ、久しぶりにわくわくしてきたぞ(*^_^*)

    投稿日:2010/02/01

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    2
  • 感じる心、大切にしたいです

    お友だちが貸してくれました。

    どこがどういう風にと書けないのですが、どことなく、ファージョンに似ているように思ったのは私だけでしょうか。

    訳者はなかがわちひろさんですが、あとがきを読んで最初にこの作品を訳されたのは、光吉夏弥さんと知りました。

    ここでも、さすが光吉さんと思いました。海外童話の秀作の訳が多いからです。

    読んでみて、考えるより感じることが大切なのではと改めて思いました。

    病気になったお姫様が、お月様をほしいと言います。キーパーソンは道化師だなあと思いました。

    お姫様がほしいと思うお月様が、本当のお月様であることを感じることができるのが素晴らしいなあと思いました。

    感じる心、大切にしたいです。絵が素敵です。

    投稿日:2009/05/12

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    2
  • 絵本らしい作品

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    1943年の米国作品で、作家のサーバーの生誕100年に

    再度翻訳されて出版されたものです。

    絵調が、バージニア・リー・バートンらに通じる米国ならで

    はの色使いがまず親しみやすいものです。

    話の内容は、お姫様が月を取ってきて欲しいという依頼に、

    大人たちがどう対応していくか?というところなのですが、

    最後に出てくる道化師の対応が見事です。

    この対応って、ビジネスでも応用できるような感じで、若干

    小学校1年の次男には難解だったようです。

    少し歳を重ねたら、是非読ませたい一冊です。

    投稿日:2007/08/04

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  • 道化師の魅力

    ぱらっとめくったとき、あ、字が多いかななんて尻込みしてしまったのですが(黙読、とても苦手です)、「レノアひめは、木いちごのタルトをたべすぎて、びょうきになってしまいました」という設定に心を奪われ、音読で制覇。音読が楽しい!お話でした。
    ひめのために、なんだってもってきてあげようという父王に、ひめは「お月さまがほしいな」と言います。無理難題のように聞こえるけれど、ひめにはそんなつもりはないのです。(それは、あとでわかります)。ここがほかの「姫の望む物ばなし」とは違う、チャームポイントです。
    王様は、自分の無理難題(この数々がまた楽しい)を解決してくれた大臣、魔法使い、数学の大先生になんとかしてもらおうと思うのですが、うまくいきません。
    そこで登場するのが、リュートを奏でる道化師。彼の機知で、この物語は、素敵な結末を迎えます。
    作者のジェームズ・サーバーは映画「虹を掴む男」の原作者だそうですが、私はまだこの映画を見たことがありません。しかし、昭和ひとけた世代の私の父母がこの映画を好きだという話を聞いたことがあり、むべなるかなと思いを深くしました。
    挿絵もお気に入り。中川千尋さんの日本語訳も、素晴らしい。
    1949年に翻訳された光吉夏弥さんの訳も、どこかで出会ってみたいと思っています。

    投稿日:2006/04/03

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  • 大人の方でも是非!

     病気の姫に「お月さまをもらったら、きっとげんきになるとおもうの」と言われた王様は何とか月を手に入れようと学識者を呼びつけては月を取ってくるように頼むのですが、みんな口をそろえて無理だと断ります。
     困り果てた王様に道化師がとった行動とは…。
     常識やひとつの見かたにこだわらずに、姫個人の考えや感じ方を尊重してあげられるこの道化師の姿に感動しました。
     子育てのヒントをもらったような気がします。
     私からは絶対におすすめです。

    投稿日:2003/05/09

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    1
  • 真実はどこに

    長く、少し難しいお話なので、5歳くらいから?楽しめると思います。我が家では小2の娘と読みました。お月様が欲しい、という王女さまにどうしたものかと困る王様。そこに現れるのは大臣や魔法使い…だけど、真実がみているのは道化師だけだったのかもしれません。真実とはなにか、を少し考えさせられる本でした。

    投稿日:2024/08/25

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  • ものすごく示唆に富んだお話し

    ものすごく文章が多いのと
    言い回しが凝っているので
    4歳の娘にそのまま読むと難しすぎたので
    2回目からはお話を端折って読みました

    王様がとても偉くて難しいことを言う人に聞いてみますが
    女の子に聞いてみればいいんだよ、という
    そんな展開が母の私には沁みました
    子供が答えを知っている、そんな問いも世の中にはいっぱいあるはず

    投稿日:2018/10/20

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