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よく本でも紹介され、先日こみやゆうさんの講演も聞き、 上質なお話が読みたいと思っていたので 楽しみに読みました。 山の上と、丘の上、 ギリスがどちらに行くのか 読みながらもずっと気になり、 でもどっちかに行くことはないだろうと思っていましたが 最後に「こうきたか!」と、 途中からは予想もつかず、面白かったです。 バグパイプの演奏を路上で見たことがありますが、 こんな風に袋で作られているなんて知らず、 しかもお話ではこんな大きな袋(笑) また一つ学びました。
投稿日:2019/08/03
前のページで見た絵が数ページ後にも似たような構図で出てくるデジャヴのような絵本です。キルトとかバグパイプとか、スコットランドらしい要素満載の絵本です。表紙のギリスの無表情っぷりからは想像のつかない内容のお話でした。
投稿日:2014/12/10
5歳の次女が選んだ本です。普段は賑やかな挿絵が好きな娘が、珍しく黒一色で描かれた一見地味な絵本を選んだのには驚きましたが、娘の好きな『はなのすきなうし』を描いたコンビと知って納得。あたたかくも力強いその挿絵に私も魅了されました。 スコットランドの少年ギリスは将来、おかあさんの出身である谷間の村か、おとうさんの出身である山の村、どちらに住むかを決めなければなりません。それぞれの村の生活様式になじもうと、ギリスはがんばります。大声で牛を呼び集める谷間の牛飼いのくらしと、息をこらえてシカをまちぶせする山の狩りのくらしを送るうちに、ギリスの肺はとてつもなく大きく強くなりました。その肺のおかげで、思わぬエンディングが待っています。 おはなしのカギとなる大きな「ピャーッ」という音がとっても気持ちよく、心に鳴り響きました。
投稿日:2012/08/22
作者はアメリカ生まれなのに舞台はスコットランドでした。 もしかしてご両親やおじいちゃんおばあちゃんの世代がスコットランドから移住者なんでしょうか? この本は図書館で借りてきたのですが、正直、表紙の作りも見た目も渋い感じがするし、持ってみると結構ページ数があって重いので、難しくて、硬い話なのかな?と思ってみたら、1ページ1ページの挿絵が大きくたくさん描かれているので、文字数の割にはページがかさんでしまったな、という感じでした。 内容は少々ドキドキするシーンもありますが、全体的にはほのぼのしていて、ラストへ続く物語の展開も面白かったです。 特にこの出だしは素敵に楽しい! 主人公の男の子の名前は「ギリス」ですが、これは本名を簡略化した呼び名で、 実は『アラステア・ロデリック・クレイゲラキー・ダルハウジー・ガーワン・ダニーブリスル・マックマック』なんですって!! 日本人の私には、この名前がどうして“ギリス”になるか、全く持って謎ですが、この本当に長ったらしい本名を紹介するところから始まるので、読み手としては「いったいどんなお話なのかしら?」と、とてもワクワクしながら読みました。 少々重たい本ですし、絵も白黒(モノクロ)で描かれていますが、はっきりとして見やすいので、小学校・中学校などの読み聞かせにも使えると思います。 お薦めです!!
投稿日:2012/06/30
絵本に出てくる名前の中で一番長い名前は、今まで『いつもちこくのおとこのこ ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー」と思ってきました。 この本の主人公は、それよりもはるかに長い名前でした。私が今までに読んできた絵本の中では最長の名前だと思います。 この名前、ストーリーにはあまり関係がない感じにも思えましたが、これからおもしろい話が始まるという序章のようにもとらえていいのかもしれませんね。 通称はちびっこギリスと呼ばれています。 ギリスは、谷間の村か山の村に住むか決めなければならないのです。 絵本にしては長いお話なので、詳しくは書けませんが、ギリスの肺が強くなった絵を見て息子と二人で「これはすごいね」と笑ってしまいました。 ギリスは言われた通りにする素直な男の子なんでしょうね。そのまじめさ加減がおかしみを増しています。 『はなのすきなうし』を生み出したコンビですので、今時のお話ではなく、絵も黒一色でした。 でも、今の絵にはない力強さと、どんな展開になるのかが見もので、息子と最後までどんな話になるのか興味津々で読み進めていきました。 私は息子に読み聞かせをしましたが、読み聞かせしても楽しいのではないのかなという感想を持ちました。 読み聞かせをすると同じ本を見ながら、子どもの意見が聞けるので、それが楽しかったです。 後から絵だけを見返してみても、ぷっと吹き出してしまう場面が何箇所かあります。 訳は『ジョニーのかたやきパン』のこみやゆうさんで、これからこみやさん訳の本も注目していきたいなあと思いました。
投稿日:2010/12/13
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