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みどりの しっぽの ねずみ自信を持っておすすめしたい みんなの声

みどりの しっぽの ねずみ 作:レオ・レオニ
訳:谷川 俊太郎
出版社:好学社 好学社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1979年
ISBN:9784769020110
評価スコア 4.25
評価ランキング 21,509
みんなの声 総数 23
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  • 恐ろしい。。

    • ピーホーさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子3歳、女の子1歳

    平和に暮らしていたのねずみたち。ある日、まちねずみが通りかかり、まちの話を聞きます。
    マルディ・グラの日。
    その日は、まち中が音楽に合わせて浮かれて踊り、仮面をかぶり、パレードも。。
    のねずみたちは、自分たちもマルディ・グラをやろうと夢中になります。
    マルディ・グラという言葉を初めて聞いたのですが、謝肉祭(カーニバル)の最終日のことなのですね。
    仮面をつけたのねずみたちは、段々と我を忘れ獣のようになり、平和だった村は憎しみと疑いがうずまきます。
    本当のねずみの姿さえ忘れて、仲間のねずみを化け物だと思うまでに。。。
    平和で穏やかに暮らしていたねずみたちが、マルディ・グラをきっかけに、豹変していく様子がとても恐ろしく思いました。人も、我を忘れ憎しみ合い、疑い合うような恐ろしい事件や戦争など、世の中ではたくさん起こっています。
    ねずみのしっぽの緑色が落ちなかったように、世界には恐ろしい事件や戦争の跡が残っていますが、どこか遠い昔のことと忘れ去られてしまっていることもあるように思います。
    しかし、そういった過ちを忘れることなく、後世に伝えていかなくてはならないのではないかと思いました。
    可愛らしいねずみたちの話ではなく、とても深いお話だなと感じました。

    投稿日:2020/07/12

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  • 仮面

    のねずみたちが、平和に暮らしていた。

    一匹の町ねずみが通りかかって、一日だけ素晴らしい日があると

    話す「マルディ・グラの日」を聞くまでは・・・・・

    パレードに、舞踏会をして、そこまでは楽しく過ごせたと思いまし

    た。恐ろしい仮面を被ってからは、その恐ろしいものをなりきるこ

    とで、自分たちが本当に恐ろしい獣だと思い込み、それからの

    毎日、かつて平和だったのねずみたちの村には、憎しみと疑い

    が渦巻いた。恐ろしい仮面を燃やすことで、前と同じになってい

    ました。仮面以外の「マルディ・グラのお祭り」のことは、話す

    けれど仮面のことは、一言も言わないで、遠い思い出の中に

    しまいこまれた。

    仮面を被る恐ろしさが、心に残りました。

    投稿日:2019/04/30

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  • 全てのページの絵、額に入れて飾っておきたくなるくらい

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子2歳、男の子0歳

    美しい絵です。私のレオレオニ好きに更に拍車がかかりました。このねずみたちは、自分が仮面をつけたことによって自分が強くなったと勘違いしてしまったのかな?争いのない平和な毎日が何よりも素晴らしい事なのにね!

    投稿日:2014/10/15

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  • 子どもは、どう感じるのかな?

    フレデリック?
    ではないのか?な?

    これも知らなかった・・・レオ=レオニの作品

    副題が気になります
    「とりつかれた」って、何だろう?

    カバーの谷川さんの
    「レオニの一面」
    「自然というものの限りなさのおそれ」
    「人工の世界の秩序に逃げ場を求めた」
    「レオニの不安とそれ故のメッセージ」
    の言葉に「???」

    文字がない場面が
    動き出しそうな雰囲気

    伝えていくもの・・・なのかな

    子どもは、どう感じるのかな?

    レオニ作品の奥深さをまた感じました

    投稿日:2012/06/27

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  • 戒めのみどりのしっぽ

    レオニ作品では、めずらしく背景が青い作品です。
    いつもの美しい白さはなく、どことなくどんよりした雰囲気です。

    ねずみたちが、仮面に取り付かれ、本来の自分らしさを失ってしまい
    しまいには、自分自身すら見失ってしまいます。
    そこに一匹のねずみが現れたことにより、ねずみたちは
    もとの生活に戻っていき、不幸な過去を忘れてしまいます。

    しかし一匹のねずみだけ、変装したときに塗ったしっぽの色がとれずに
    そのことを忘れずにいる

    忘れちゃいけない。と

    これまで人が争ってきた歴史も、繰り返さないように忘れちゃいけない

    とても深い題材の話だと思います
    大人が読む絵本なのではないかと思うほどです。
    子供には、歴史を学ぶ頃に読んであげたいと思います

    投稿日:2011/12/07

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  • 4歳児は

    • らずもねさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子2歳、男の子0歳

    まちのねずみから聞いたお祭りの真似をして
    わいやわいやとねずみたちは
    仮面をかぶりなりきって豹変した風なお祭りをします
    最初は楽しげに…
    でもだんだんとなりきってしまったのか
    仲間の中がぎくしゃくし、疑心暗鬼になってしまいました

    最後は仮面を焼いてしまい
    もとのねずみたちにもどり楽しい毎日に戻ります
    レオ・レオニさんの絵本のいわば教訓的なことと言われる中で
    一番こわく、私はドキドキしながらよみました
    地位や名誉、思いあがり…何なんだろう…

    息子は明快に
    「わかるなぁ、(お祭りで買った)ウルトラマンの
    お面をするとウルトラマンになった感じで強くなるからなぁ」
    と満足げでした。4歳児には感じないことも大きくなったら
    感じることもあるのでしょう。大きくなったらまた読んであげます

    投稿日:2011/11/19

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  • 子供向け絵本の域を超えた一冊

    いっぱい含みを持った難解な文。抽象的な絵。
    作者のいいたい事を汲み取るには
    3歳の娘では幼すぎたようです。
    私は、読みながら、なんだか少し怖いような気がしていました。
    すごく暗示めいています。
    「かめん」という表現で、世の中が変わって言ってしまう様を表現しているのですが、
    時として起こる、人間社会の「戦争」をなぞらえているのではないかと思わせます。
    しっぽをみどりにしてしまったねずみが
    どうして元通りの尻尾にすることができなかったのか・・・。
    深いです・・・。

    投稿日:2008/01/30

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  • 美術書感覚で…。

    写真集や絵画を眺める感覚で、独身時代に自分用に購入した絵本です。
    「洗脳」されたねずみたちが我に返るまでのお話。
    夜が舞台なので、なんだかいつも以上にレオの色彩が引き立っています。
    本当に子供向けなの?と思うような、大人もしっかり楽しめるお話でした。

    投稿日:2007/01/23

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