二週間後に航空隊に入る予定だったのに、その前に終戦が来てしまったという方のお話を聞いたことがあります。
国という存在を改めて考えたと言われました。
日本のために戦う、その国というのは国家という大きなものではなく、自分と大切な人その関係の中に存在するもので、大切な人を守るために戦いたいと思ったのだということです。
特攻機に乗って戦った若者たちの多くも家族や大切な人たちを守りたいと思い命を落としたのではないかと思いました。
何も知らずがんばってほしいという気持ちをこめてすみれを送る子どもたち。
子どもたちからのすみれを受け取る若き戦士たち。
どちらの思いも心がしめつけられる思いに感じました。
語り継いでいかなくてはいけない思いがこの本の中にはあります。