うっかり、自分の子どもたちに読み始めたら15分もかかる大物でした!読み語りに使うときは、体力とのどの調子を整えてからの方が無難です。
最近ベスコフの絵本にハマっているのですが、そのベスコフの作品の中に「トムテ」というキャラクターが出てきて、
気になって調べたら北欧地方に伝わる家に住む小人の妖精のことでした。
姿かたちはまるで違いますが、日本でいうところの「座敷わらし」ような存在ですね。
この絵本の翻訳では「トムテン」となっていますが、訳し方の違いはあれど、「赤い帽子をかぶっているこびとの妖精(たち)」でした。
こちらの絵本ではおじいちゃんのトムテンまでいる大家族。
お父さんと、おじいちゃんのトムテンは、いかにもヨーロッパの気難しい妖精っぽいのですが、
お母さんのトムテンは、人間たちにとても好意をもって行動してくれています。
よく、物語の中では小さな子どもだけが「ふしぎなもの」を見る力があるといいますが、
このお話の中でも、最後の方でお母さんトムテンが、
家の一番小さい子どものアンナに見つかってしまいます。
私はこの子の1ページが一番印象的で気に入っています。
アンナの驚いた丸い目、後姿だけど、「ヤバッ!」という感じに固まっているトムテンお母さんのシュチエーションがなんとも言えず、いい感じでした。
少々長いお話ですが、とても素敵な「クリスマス」の作品です。
そうそう、日本とは違った「サンタクロース」の捉え方もしている北欧のクリスマスも知ることができます。
興味のある方はぜひ!読んでみてください。読んであげるなら、幼稚園の年長さんくらいから。1人読みなら中学年くらいからお薦めです。