トガリ山のぼうけんシリーズ、第6巻。
適役「あいつ」が、生い立ちを語ります。
娘も息子も「かわいそう」と涙が止まりませんでした。
後半は、地底で怖いコウモリに囲まれます。
「モモタロコウモリ」が「かっこいい!」と評判でした。
強いヒーローキャラなどではなく、公平に話を聞いて正しく振る舞う姿を、子ども自らが「かっこいい」と評したのは、初めてのことだと思います。
そんな子供達の反応が見られて良かったです。
※この下、「あいつ」のネタバレ含みます↓↓↓
「食べない」という約束を破って襲いかかってきた「あいつ」に対し、子供達は「かわいそうだと思ったけど、もうかわいそうじゃない!食べないって言ったのに嘘ついてずるい!」とプンプン怒っていました。
でも、数日後、5歳の娘が「あいつはさ、いいネコじゃないけど、悪いっていうことでもないよ。ネコだし、普通なんだよ」と噛みしめるように言っていました。
あいつの色々な面をみてきたので情があり、嫌いにはなれないようです。
勧善懲悪の世界を越えて、色々考えているようでした。