コヨーテが主人公ってちょっと変わってる。
コヨーテといえば...なんとなく悪者イメージ。
と思ったら、やっぱり悪者。
コヨーテのキュウは、いじわるでいたずらで、森の困り者でした。
でも、そのコヨーテがちょっと困った事態になったから...
その困ったことが、これまたちょっと変わった事態でした。
木の幹につっこんだ鼻ずらがぬけなくなってしまったのです。
身動きもできなければ、悪いことに口がはさまっているので、口がきけない。助けを求めようにも声が出ない。
こういうときに、普段のつけがまわってくるもので...誰も助けてくれない、ときたもんだ。
誰も助けてくれないし、ここぞ仕返しとばかり、くすぐられたりもするのです。
この状況がなんともユーモラス。
それに、まぁ、コヨーテはいたずらっ子でいじわるで、けしていいやつではないかもしれないけれど...どこか憎めない感じもするし。
近所のワルガキって感じです。
そんなところが、どこかほのぼのとしていて、暖かい感じを受ける本です。絵の魅力も大きいかな。