有名な日本昔話ですね。
古家の漏り、つまり、ボロ家の雨漏りのことなんですが、
この言葉が引き起こす勘違いが愉快ですね。
老夫婦の家で飼っている馬をねらって忍び込んだ、馬泥棒とおおかみ。
ところが、老夫婦の会話から、「ふるやのもり」という訳のわからないものを知ります。
すっかり化け物と信じ込んだ、馬泥棒とおおかみは、勘違いから、その恐ろしさのあまり、
逃げ出します。
哀れなのは、巻き添えを食らったサル。
顔が赤い、しっぽが無いのは、なるほど、こういう訳だったのですね。
私も子ども時代読んだ昔話。
やはり大切に語り継ぎたいですね。
瀬田貞二さんのしっかりとした再話、田島征三さんの重厚な絵が嬉しいです。
地味な作品だけに、大人の手でしっかりと子どもたちに届けてあげてほしいです。