ウルフ・スタルクの自伝的物語。
ハラハラドキドキ面白さたっぷりなのですが、今回はヤングアダルト指定にさせていただきます。
2編のショートストーリーは、思春期真っ只中の少年ウルフのまさに女性にあこがれる恋物語。大人として楽しんでしまいました。
「恋のダンスステップ」
友だちピョルネの誕生パーティに誘われたウルフ。
あこがれのアグネッタとダンスをするために、ピョルネと猛特訓。
男二人が抱き合ってダンス練習している様に、ピョルネの母親は爆発します。
そして、当日やっとの思いでアグネッタとダンスすることになったウルフですが、とんでもない過ちに気づきます。
自分は女性のステップを練習していたのです。
いろいろあったあげく、ウルフの思いは○。
「世界へ!」
仲間とホームステイに出かけたイギリスの物語。
イギリスへ向かう船で一緒になった少女ソフィーに熱を上げるウルフ。
うまくうまく物事が進み、ソフィーの部屋を訪ねたウルフは、彼女の描いたスケッチブックをめくって最後の一枚のタイトルが「恋?その一…」で、とんでもない人物画。
「なんだこりゃ〜!!」
最後の最後で、ウルフの思いは×。
女の子にあこがれる男子諸君を勇気づけ、いたわり、気分転換をさせてくれる一冊。
おもいきり笑えるのですが。
子どももいつの間にかそんな世代になっているかと感じました。
出てくる曲が懐かしいので、大人の方が楽しめるかもしれません。