日本昔話のような、趣のあるタッチの絵ですが、よーく見てみると、ぎっと睨んだするどい顔のえんま様の歯になにやら黒い虫歯が・・・、そのうえ、手に持っているのは、大王と書かれたあんこのぎっしりはいったどら焼き。これは読まずにはいられません!
地獄で働く鬼たちは、えんま様をはじめ、それはそれは、いかつくて恐ろしいのですが、そこにやってきた、ほらふき歯医者は、真ん丸メガネにちょびひげと、なんともおとぼけ風。そんな、歯医者と鬼たちとのやりとりが、見た目のギャップと相まって、とにかく笑えます。鬼たちが歯を抜かれるときのもだえようといったら、ホントけなげで仕方ない。
読んだ後は、しばらく歯がうずうずするかもしれません!