関連作品として「こんぶのぶーさん」「ちくわのわーさん」がありますが、これが一番面白いと私は思います。
主人公はうどんのうーやん。
注文を受けて、自らの足(?)で出前に向かいます。
しかも忘れてた薄揚げとねぎが慌てて追いかけてくる。
この出だしだけでもう面白い。
うーやんの他にも、にぼしやら梅干しやら豆腐やら、擬人化された色んな食材が登場して、うーやんに加わっていくのも「そんなアホな!」と突っ込みながら読むのも楽しいです。
川や山にぶちあたり、「わたるしかないやろ」「のぼるしかないやろ」。
しかも字が少々小さいのが気弱になってる感があってウケます。
息子も、なんでうどんが走ってるの、とか、うどんが手みたい、だとか、トマトは違うでしょー!とか、とても面白がっていました。
最終的にはわけのわからないてんこ盛りのうどんになったうーやんですが、注文したきつねには喜んでもらえて良かったですね。
少々読み手のテクニックがいるかなという気はしますが、とても楽しい絵本でおすすめです。