とうさんねずみが「寝る前におはなしして」という子どもの数だけ短いお話をしてくれます。どれもこれも「だからなんなんだ?」というようなおはなしですが、奇妙なおかしさがあります。
うちでは特に「だいりょこう」が人気です。かあさんねずみに会いに出かけたねずみが、車やローラースケートや靴が壊れる度に新しいものを手に入れて進み続けるのですが、なんといっても、足にけがをした時に「みちばたにひとりのひとがいて うっていた。あしをね。 それで いままでの あしをはずして あたらしいのを つけたんだよ。」というのが子ども達のお気に入りです。
私は子ねずみ達の絵が愛らしいところが気に入っています。それから最後のページで、眠ってしまった子どもたちの部屋から出て、暖炉の前でとうさんとかあさんが仲良くお茶を飲んでいるのもなんとも言えずいいですね。我が家では子どもが寝付く前に夫が高いびきなので、うらやましい限りです。