以前にも読んだことはあったのですが、最近久しぶりに読んで、感動しました!「汚い、くさい」などの表現が絵本にはふさわしくないような気がして、一度読んでそれっきりになってしまっていたのです。
でも、ぐるんぱを働きに出そうとする仲間のゾウ達は、決してぐるんぱを疎ましく思っているのではなく、ましてや仲間はずれにしているのではないのですね。
ぐるんぱのためを思って、厳しく強い態度で接した仲間達。鼻のシャワーでぐるんぱをきれいに洗ってあげるところに、彼らの愛情をいっぱい感じました。
ぐるんぱの作るものはどこへ行っても大きすぎて、「もう、けっこう」と言われてしまいます。でも、「大きなものを作れること」はぐるんぱの個性であり、強みでもあるんです。
この絵本はぐるんぱの自分探しのお話しなのかな、と私は思いました。
最後にはぐるんぱは自分を活かせる場所にたどり着きます。
進路に悩む中高生、大人、もちろん子供にも、響く絵本です。