生き物によってこれほど見え方が違うということは知りませんでした。犬は嗅覚、聴覚が優れている一方、人より目がよくないということはテレビ番組などで見たことがありました。しかし、ネズミや小鳥を捕まえる猫がひどい近視というのは驚きでした。私との距離をはかりつつ、最後に逃げていく野良猫を見ていると近視とは思えません。また、牛は真正面がよく見えないそうで、人間の感覚ではそれで大丈夫なのかと思ってしまいます。ワシは紫外線が感知できるために獲物の尿が見えるというのも驚きです。ハエの見え方などはもはやどうなっているのかわかりませんが、1秒に200以上の像をとらえるのでは、ハエタタキも役に立ちませんね。
この絵本は各ページの動物の目をめくるとその見え方が描かれていて、説明もあります。お子さんにはおもしろいのではないでしょうか。また、裏表紙には各種の見え方が一覧になっていて面白いです。表紙に「仕掛け絵本図鑑」とありますが、こういった絵本を他にも読んでみたいです。