タイトルと表紙の絵に興味をひかれて読みました。
ページを開くと、たくさんのドングリ達が人間のように服を着ている光景に目を奪われました。なんとも不思議で独特の世界に見入ってしまいます。
ストーリーはたくさんのドングリ達が遠い山を目的地として進んでいく様子が描かれていきます。ドングリ達の目的は…?先が読めないまま、ドングリ達はどんどん進んでいき、季節も次第に移り変わっていきます。途中目的地まで届かず戦線離脱するドングリ達もいるのですが、その理由も木の実ならではでクスっと笑えます。意外性に富んでおりシュールな印象を受けるのですが、読み終わったらドングリの目線から見た自然界の様子が描かれていて思わず感心してしまいました。予想以上に楽しませていただきました。