くすのきさんって、教師をされていたこともあり、子供が主人公のお話をかかれることが多いですが、
このような物語もかかれるのですね。
ライフとは、
必要なものや気に入ったものがあれば持って帰り、
代わりに、自分が使わなくなったものや、
誰かに使ってもらいたいものを一筆書いて置いていくという、
リユースのお店。
そこへ、おじいさんに先立たれ、
まだ悲しみの中にいるおばあさんが、
おじいさんが育てていた花の種を持ってやってきます。
それから、どんどん色んな人が、
花の種と引き換えに、色々なものを置いていきます。
印象に残ったのは、
小さな子供と夫婦がやってきた時に、
家族用のカップのセットを使うようになりました。
二人の時間も幸せでしたが、今はもっと幸せです、
というメッセージを添えて、ペアのカップセットを置いていった場面。
わたしはここで涙が出てきました。
つい忘れそうになりますが、家族が増えるってそういうことなんですよね。
くすのきさんがあとがきで書かれている、
人は生かされている
本当にその通りだと思います。