中国の文字を紹介する絵本。
昔の難しい文字、簡単にした文字、個性的な絵文字などのなりたちがわかる。簡単な中国語と、中国と日本の違いなども紹介。
中国語といっても、多民族国家で長い歴史もある国なので、たくさんの言葉がある。文字もいくつもあるらしい。
台湾の漢字と、中国大陸の漢字が違うことは知っていたが、いつから文字を簡略化したのかなどの詳しいことは知らなかった。文字を徹底的に簡略化したことで、書きやすくなったが、意味がわかりにくくなったり、似たようなものができて使いにくくなるなどの弊害もあったという。今は手書きよりも、パソコンなどで打ち込むことが多くなったので、日本語では画数の多い漢字などが復活してきていると思う。
文字は不思議な性質、流行がある。
外国の言葉を漢字で表すのは、とても面白い。
コカ・コーラ→可口可乐、マクドナルド→麦当劳などが紹介されていた。コカ・コーラは楽しそうだが、マクドナルドは苦労しそうな字面に見えてしまう。
歓迎光臨(いらっしゃいませ)などは、何かものすごいものが「降臨」してきそうな緊張感がある。
漢字に対する印象でいろいろ遊べて面白い。
中国語の入門絵本としてもよいのでは?
クイズもたくさんあり、勉強になる。文字が大きいので、読みやすい。