子育てをしていても、福島の事故以来頭の片隅から放射線の不安は消えることがありません。
放射性物質がどのぐらい拡散しているのかの総量はまだわかってはいないこともあります。
この絵本のことは知っていました。戦争の本をどの時点で息子に読んでいいものかと思っていたのですが、
福島の事故があり、四年生の教科書には『一つの花』が掲載されていて、この絵本も紹介されていたので、この夏休みに読んでみました。
息子が絵を見て、「原爆って怖いの?」と聞くので、威力の大きいものであれば、金属でさえも粒、粒子になってしまうこともあることを説明しました。
さらに息子が「原爆の破壊力ってすごいのかな?」と聞くので、「今回の福島の事故は原爆10個分とも言われてるよ」と言いました。
テレビで被爆しした方の言葉を聞いたことがあります。まるで地獄絵図のようで、あの時の叫び声が今でも消えることはないと。
この絵本に出てくる女の子は、まだ3歳です。このような小さな女の子にも容赦なくふりかかる原爆のこわさ。
戦争・原爆のことが風化していく中で、今回の地震と原発事故がありました。
津波の怖さ、放射能の怖さ、すべてを風化させずに、次の世代へ語り継いでいく大切さを今ほどひしひしと感じていることは、今までにはありませんでした。
繰り返し繰り返しこのことは伝えていかなくてはいけないことだと思います。
気付いた大人が死ぬまで忘れずに伝え続けていくことが、今とても大切だと思えます。