ルラルさんを自分、動物たちを子どもに置き換えて読んでしまいました。お手伝いと言いながら、食材を食べてしまう動物たちは正に子どもそのもの。しっかりきちんとした料理を作りたいルラルさんは、私とよく似ています。
大人になると、きちんとしたいとか、ちゃんとしたものをとか、いろいろ頭で考えて、自分を縛ってしまいがちですが、楽しく食べるという基本中の基本を教えてくれる動物たち。
動物たちとの関りの中で、どんどん柔らかくなっていくルラルさんが素敵です。
きちんとすることも時には大切ですが、不自由な自分を解き放ってみるのもとても大切なことということを教えてくれる絵本です。
こういう本は、やはり大人の方も読んでほしいなと思います。