「いけない」とわかっているけど、つい他の子と我が子を比べてしまうことってありますよね。
「あの子はお行儀がよくていいなぁ」とか
「この子はママにべったりじゃなくて助かるだろうなぁ」とか。
いろんな子の、その時々に目に付いた美点を「いいなぁ」と思ってしまうこと。
この絵本は、そんな風に考えてしまうママのための絵本だと思います。
かみさまからのおくりものは、一見何気ないおくりものです。
特殊な才能とか、天才的な頭脳とか、そういう特別な(悪く言えば世俗的な)おくりものではありません。
さりげない、もしかするとウッカリ見落としてしまいそうなおくりものです。
大切なのは、子供に接する大人がその子のもつ「おくりもの」に気づくことなのではないかと思います。
とかく大人は「できること」「持っているもの」より、「できないこと」「持っていないもの」に目がいきがち。
今、すでに手にしている宝物の価値を忘れてしまいがちです。
他の子との比較ではなく、
早くこうなって欲しいという理想の子供像でもなく、
子供のありのままを丸ごと受け止められる大きな自分になりたい、と反省させられます。
わぁ、娘はたくさんのおくりものを神様にもらってきたなぁ!
こんなにたくさん、ありがとうございました。
読後には、素直にこんな感想が持てます。
かけがえのない、たった一人の子。
みんなみんな、大切な唯一の子なんですよね。