日本の家庭で食べられている麺類をいろいろ紹介する学習絵本。
うどん、そば、あじつけ(つゆ、薬味)、きつねうどんの油揚げ、ラーメンは自分で材料をそろえて作る方法を教えてくれる。
そうめん、スパゲチ、マカロニは乾麺をゆでる。
日本全国の郷土料理(麺類)や、綿状のもの(ところてん、春雨、白滝など)も、見ていると本当に種類が多い。余白の漫画は、駄洒落もあり、含蓄深い名言もあり、不思議なまじないのような言葉もあり…
どこを開いても楽しく、おいしく、おなかがすく一冊。
うどんをこねて、ゆでる。うどんのつゆを作る。前の日に昆布を水に入れて戻すところから始める)。油揚げは、大豆から作る。水で戻し、豆乳から豆腐へ。豆腐から油揚げへ。それらを合体させてようやくきつねうどんが完成する…
知識として知っていても、この絵本でそれぞれの工程を絵で見ると、本当に手間のかかる食べ物だとわかる。きつねうどんは、インスタントのものもあるけど、本気で作ったら、そうとう大変だ。
それぞれの材料を作る人、加工品を作る人、流通させて販売する人などの役割分担があるから、家で手軽に合体させてきつねうどんが食べられる。感謝しかないですね。
それにしても、随所にみられるパンチのきいたユーモアが、良い薬味になっている。作者はきっと麺類を愛しているに違いない。