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なきむしこぞう」 みんなの声

なきむしこぞう 作:今村 葦子
絵:酒井 駒子
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2016年06月
ISBN:9784652201565
評価スコア 4.67
評価ランキング 2,258
みんなの声 総数 51
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51件見つかりました

  • 幼いこ頃、ぬいぐるみが好きだった大人女子には胸が「キュン」となる絵本だと思います。
    息子も幼い頃、灰色ゾウのぬいぐるみを持っていて、息子は「どうたん、どうたん」と言っていたのを思い出しました。
    大切なものって無くしたり、失って初めてその大きさに気付くものだと言われますが、息子が遊んでいた”どうたん”に無性に会いたくなってしまいました・・・。

    投稿日:2017/06/19

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  • ページを捲るのが怖かった。 受賞レビュー

    ページを捲るのが怖かったです。というより、嫌でした。だって、捲ったらいつか終わりが来るから。ゆっくりゆっくり読みたいと思いました。時間があるときに読んだほうがいいかもしれません。心に染み込んでくる物語と、絵から伝わる雰囲気ときりんたちの可愛さ、「なきむしこぞう」というタイトルが合わさって、優しく懐かしい印象を受けました。読んでいるときは、膝に小さな自分を乗せて、ひっそり読み聞かせるような感覚。この絵本を読んで、昔、犬のぬいぐるみを出先に忘れていって、夜寝る前に、いないことに気がついて大泣きしたことを思い出しました。そのぬいぐるみはちゃんと戻ってきたのですが、その夜はとても長く感じました。絵本を読んでいると、こんなこと自分にもあったなぁ、と共感もでき、懐かしさにも浸れます。もともと、酒井さんの絵に惹かれて読んだのですが、物語もたいへん読み応えがあり、心に残りなかなか離れないのですが、しばらくすると何回も繰り返して読みたくなります。私のお気に入りに加わった一冊です。

    投稿日:2017/06/18

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  • ぬいぐるみたちと男の子の、なんとも可愛らしいお話でした。

    私が小さい頃、大好きなぬいぐるみを持って、姉と散歩していた時のことを思い出しました。
    道端で突然、ノラ犬が私を襲ってきたのです。
    私を、いえ犬が狙っていたのはそのぬいぐるみでした。
    姉は「そのぬいぐるみを離して!」と叫び、私は急いでそうしました。
    ぬいぐるみは無残な姿となり、私は恐ろしさとショックと悲しさでただひたすら泣きじゃくった、そんな記憶。

    姉妹で育ったので、我が家にはたくさんのぬいぐるみがありました。
    それぞれに名前があり、ぬいぐるみというより家族の一員のように大事にしていました。
    きっと、絵本の男の子にとっても、「じょうさん」「ちりんさん」「らりろん」はかけがえのない家族だったに違いありません。

    ぞう、きりん、らいおん、気が付くと、お話の中で「じょうさん」「ちりんさん」「らりろん」と変わっていました。
    それぞれに男の子との特別な思い出があり、ぬいぐるみたちにとってもまた男の子は大事な存在だった。
    離れてみて初めて分かること、ありますよね。

    ぬいぐるみたちは勿論、屋根裏のねずみも、泣き虫なあのこも、一つ一つのエピソードも、ユーモラスな会話も、よみがえる子どもの頃の思い出も・・すべてが愛おしくて抱きしめたくなる、そんな絵本でした。

    酒井駒子さんの挿絵も本当に素晴らしいです。
    とても丁寧に描かれていて、作品に込められた愛情が感じられます。
    出来ることなら、すべてのイラストをポストカードにしてもらいたいくらい。
    お話にピッタリ合っていて、まさに珠玉の作品です。

    投稿日:2017/06/18

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  • 三匹の気持ちの変化の描写が素晴らしい。 受賞レビュー

    • ムスカンさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子10歳、女の子5歳

    6歳の娘と読みました。

    長さも、内容も、そして字の大きさ、挿絵の頻度、
    全てが年長さんの娘にちょうどいい幼年童話です。

    そして、ストーリーもとっても身近な「ぬいぐるみ」が主人公。
    いきなりのっけから勢いのいいライオンさんの歓喜の叫び声で始まり、
    とっても心をひきつけられます。

    ライオン、ぞう、きりん。それぞれの個性がとても分かりやすく、
    その掛け合いも面白いです。

    三匹が家出をするようになった経緯、
    おうちにいる男の子がどんな子か、
    どんな風に男の子と過ごしてきたかが、
    3匹の会話からとってもよく伝わってきます。

    とちゅうから絵本中での呼び名が、
    「ジョウさん、ちりんさん、らりろん」と、
    男の子が呼ぶ名前に変わります。
    この絵本が持っている、三匹&男の子への愛情が感じられる変化です。

    そして、家出を決行したときからの気持ちの変化。
    「家出をしたくなくなりました」という直接的な表現は、
    どこにもないのですが、
    それぞれのとる行動、発言から、気持ちの変化がとってもよく分かり、
    このあたりが絵本と幼年童話の違いだなぁと感心させられます。
    ストーリーが進むにつれて3匹の変化についていった娘は、とても真剣な顔をしていました。
    まだまだぬいぐるみが大事な6歳娘にとって、
    身近で暖かい、そしてよりいっそうぬいぐるみを
    大事にするようになった、一冊になったと思います。

    投稿日:2017/06/16

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  • お祭りの屋台で買ってもらった、犬の風船。足にはコロコロが付いてあった。紐を引っ張れば、カタカタとついてくる。まるで本当に犬の散歩をしているようだった。7歳の私は、どこに行くにもぺぺと一緒だった。でも、日に日に空気が抜けて萎んでいった。ドアノブにいつも通りに紐を括りつけていた、ある日のことだった。気が付くとペペの姿が見えない。ふと窓の外に目を向けると、今にもクルマに轢かれそうなペペがいた。私はお母さんを呼びに行ったけど、戻ってきた時にはもう、ペペはいなかった。
    こぞうが私は羨ましい。だって、じょうさんも、ちりんさんも、らりろんも、君の元に帰ってきたんだから。

    投稿日:2017/06/18

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  • ぬいぐるみの家出!?

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子6歳、女の子4歳

    ぬいぐるみたちが家出をしようと計画しますが…。
    持ち主の子のぬいぐるみの扱い方は、まあ幼い子にはありがちですよね。
    された方の気持ちを考えると、家出となるのもわからないでもないですけど。
    なんだかんだで「あのこ」のことを思うやさしいぬいぐるみたちのお話でよかったです。
    うちのぬいぐるみたちにもいろいろな思いがあるのかなと思ったり。

    投稿日:2017/06/15

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  • やっぱり気にかかる

     男の子に雑にされて、ぬいぐるみたちが家出!?動物園の「売店」にもどる、というのがほほえましかったです。

     家はでたけれど、やっぱり男の子が気にかかります。ネズミに、男の子が泣いていることを伝えられ、ゆらぐ気持ちがせつないですね。

     酒井さんのやさしく繊細な絵が、お話にぴったりあっていました。ぬいぐるみたち、ネズミの声が聞こえてきそう。

     家にもどったぬいぐるみたち、今は大事にしてもらってるかな、、、。
     

    投稿日:2017/06/11

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  • 6歳のうちのなきむしこぞうと一緒に読みました。本当にうちの子は学校に行きたくない、体育が嫌だ、ご飯を食べたくない、お弁当は嫌だ、と次から次へといろいろなことでよく泣いて親を困らせてくれています。乳歯が抜けそうになるたびに大泣きをして1時間以上も困らされたり、本当に親にとっては大変です。

    でも親以上にきっと子供は子供なりに自分なりの葛藤が有るのかなと思います。本当にうちの子はなきむしですが、泣き虫なりに一生懸命に頑張っているんだろうな、そう思って毎日を見守ってあげるようにしています。

    この絵本を子供と一緒に読んで、うちの子にも似たようなところがあるなと思いました。大切にしているお人形なのに結構乱暴に遊んでいたり、でもお人形が見当たらなくなるとどうしても今すぐ見つけないと落ち着かない感じで必死になって探そうとしています。子供が探しても見つからないので私が何箇所か探してみると、うちの子はいろんなお人形でもぬいぐるみでも何でもかんでもすぐに自分の持っているかばんやリュック等の中に入れてたまに遊んでいるみたいで、そのままカバンに入れたまま忘れられたみたいでした。それを私が見つけると大喜びでお人形とかと遊び始めました。

    なので子供の頃は乱暴でもそれなりにちゃんとお人形でもぬいぐるみでも大好きなんだなと思いました。タダ遊び方が乱暴になってしまうだけで別に悪気はないんだな、そう思いました。

    本当にこの絵本を読んでいると私の子供を見ているような感じでしたが、きっとなきむしこぞうは人間にでも動物にでもぬいぐるみとかにでも存在するんだろうな、と思いました。

    この本を通じてものを大切にする気持ち、相手の立場に立って考える気持ち、そしてなきむしこぞうは決して一人ではなくて誰もが持っているんだろうなと思いました。大人が読んでも懐かしい気持ちが蘇ってくるし、子供が読んだらきっともっと物を大切にする気持ち、そして自分以外の人や物に対して優しく接してくれるようになるだろうなと思いました。

    とても素敵な絵本なので泣き虫さんにはもちろん、そうでない人にも本当におすすめだと思いました。

    投稿日:2017/06/07

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  • 幼い子どもとぬいぐるみのお互いの思いを知るという優しいお話だと思いました。

    子どもの行いに堪えきれず家出したぞうときりんとらいおんのぬいぐるみ。家出が成功してもその後どうしていいやら分からず、途方に暮れる。そういう思いも過去にしたような懐かしくも切ない思いがよみがえります。

    やねうらねずみは一役買っているのか、それともただ面白がっているのかよく分からないまま読み進めていきましたが、『ねずみのぬいぐるみもあれば良かった』という一言でなんだかんだ言っても羨ましかったのだなと確信しました。

    私はなきむしではなく、たぶんぐっと我慢してしまう子だったように思います。今も不安な気持ちをただただ胸に秘めている方だと思います。この幼い子のように感情のまま泣くことのできる子が羨ましい。

    投稿日:2017/06/12

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  • ぬいぐるみのイラストがとても可愛いです。
    文章が多めなので、絵本から児童書への移行にも良いです。
    うちの子はものの扱いが雑で、まさにこの本の主人公と一緒。
    大事にするように注意しても効果はなく…。
    この本では、ぬいぐるみたちが日頃の不満を吐き出しているので、
    子供には、ものを大事にしようというメッセージが直に伝わります。
    うちの子は、お片づけの時に投げる癖が少しは改善したかな??

    投稿日:2017/06/10

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