新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

なきむしこぞう」 みんなの声

なきむしこぞう 作:今村 葦子
絵:酒井 駒子
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2016年06月
ISBN:9784652201565
評価スコア 4.67
評価ランキング 2,258
みんなの声 総数 51
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51件見つかりました

  • ものを大切にする気持ち

    小さい頃の私も、絵本の中の男の子のように、それはそれは大きな声で泣く子どもだったそうです。大切なものを失った時の男の子の泣きたい気持ち、分かるような気がしました。
    そんな私も一児の母になりました。1歳になったばかりの息子も動物のぬいぐるみを持っているのですが、とても気に入っていて家の中では常に持ち歩きご飯の時もそばに置いています。絵本の動物たちのように、よだれや鼻水が付いていますし、ギュッと握りながらご飯を食べることもあるので、汚れてしまうことも。何度も一緒にお風呂に入り、洗っています。
    もしかしたら、息子のお気に入りのぬいぐるみ達も、絵本の動物達と同じ気持ちなのかな?
    逃げ出したいと思っているかもしれないけれど、寝ても覚めても息子のそばにいるぬいぐるみ達だから、きっと息子のことが大好きなはず!
    この本は、物を大切にするという心も学べますね。ほっこりあたたかい気待ちになれる本です。

    投稿日:2017/06/14

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  • この本にでてくる「あのこ」は、
    わが子でもあり、孫でもあり、幼い頃の自分でもあるのかもしれません。
    読んでいると、大事なものが見当たらないときの涙のしょっぱさを思い出しました。

    ぞうときりんとらいおんは、「あのこ」にはらを立てていえでをしたのに、あのこを悪く言うねずみにもっとはらを立てます。
    最後のねずみの後ろ姿がさみしそうで
    「ねずみのぬいぐるみを作ってあげたいな〜
    ぎゅっと抱きしめられるような、涙やはなやくちがふけるような・・・
    ふわふわの生地で」
    、とおもいました。

    投稿日:2017/06/14

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  • 自分たちの居場所☆

    • ととくろさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子8歳、女の子4歳

    声で心で、みんながたくさん泣いています。
    レトロな装丁で
    酒井駒子さんのキュンとなる、絶妙なイラストが素敵です。
    なきむしこぞうを含む三びきのぬいぐるみは
    ある日家出をします。
    あのこからのいじめみたいな日常が嫌で。
    でも行く先が不安で迷い、
    あのこの悲しむ様子を知って迷ってしまいます。

    なきむし。
    子どものころ、自分もそうでした。
    読みながら想い出します、
    ずっと夕暮れの中みたいな、そんな泣きたい気持ちを。
    たまには泣き狂うこともありました。
    でも時間が経つと、反動で冷静になり
    結局どれも些細なことに思えるのです。

    あのこは、らいおんの、きょうだいなのかなあ

    らりろんがそう言ったみたいに
    ぬいぐるみたちはそれぞれ気づきます、
    離れようとしているあのこは大事な人。
    家出し、外から見て初めて、
    今までいた家が、あのこの横こそが、
    自分たちの場所だと気づいたんです。
    優しい光のあるラストで、
    晴れ晴れとします。

    優しさが詰まっていて、どこか懐かしい。
    読むと温かい気持ちになれる絵本です☆

    投稿日:2017/05/29

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  • ぬいぐるみの視点が楽しい。

    大好きなぬいぐるみがなくなったときのことを思いだしました。
    たぶん旅行先の宿に忘れてきたのです。
    探しに戻りたいと泣きましたが、かないませんでした。
    いつも一緒にいたぬいぐるみがなくなるとき、
    なぜ子どもはこんなにも切なく苦しくなるのでしょう。

    小2の息子も、毎日5匹のぬいぐるみと寝ています。
    帰省や旅行のときなど、許されて2匹を連れていきますが、
    他のぬいぐるみに会いたくなって、
    誰もいない家に残されてかわいそうと、
    寝るときに泣いたことがありました。
    息子は、ぬいぐるみを本当の友達か兄弟のように思っているのです。

    誰もがもっているぬいぐるみとのかかわりや思い出。
    でも、この絵本はそれをぬいぐるみの視点から描いている。
    そうかー。ぬいぐるみの立場としては、
    こんな風に思っているのかもしれないなと思ってしまいました。
    私も息子もぬいぐるみに乱暴などしませんが、
    うっかりお茶をこぼすとか、思いもよらぬことで、
    ぬいぐるみに嫌がられていたかも。

    ネズミに子どもが泣いていると教えらえて、
    ぬいぐるみたちは家出先から男の子のところに戻ります。
    やっぱり気になるのです。やさしいぬいぐるみたちです。

    この優しさに溢れた本を読み、
    あのとき、私のぬいぐるみも戻ってきてほしかったなあと思ってしまった。
    そして息子に対しては、
    小2男子がここまでぬいぐるみに執着してよいのかなと思ってもいましたが、
    もう少しこのままでもいいかななんて思いました。

    投稿日:2017/06/04

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  • 涙と愛情いっぱいのお話

    • みっとーさん
    • 30代
    • ママ
    • 滋賀県
    • 男の子5歳、女の子4歳

    涙がいっぱい、とてもあたたかく愛情あふれる絵本でした。
    大好きなぬいぐるみがなくなり、泣いて泣いてどうしようもない男の子。
    はなをかまれる、ひどい扱いをされるといいながらも、男の子のことを大好きなぬいぐるみたちが家出を諦めて男の子のもとに帰っていきます。
    娘と息子にも大好きなぬいぐるみがあり、時には赤ちゃん、時にはボール、時には犬として愛されています。いつも一緒だからこそちょっと汚くて、振り回して遊んでいるからほつれてしまう。
    同じだね。と、なぜかこっちまで涙がでそうになりました。

    投稿日:2017/05/26

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  • 子どものぬいぐるみへの愛

    • じっこさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子5歳、男の子2歳

    男の子の乱暴な扱いに怒っているぬいぐるみたちのお話。男の子がお風呂に入っている間に家出をして、動物園の売店に行こうとしますが、男の子が泣いていることを知り、心がゆらぎます。そして、男の子との思い出の品などを見て、とうとう家に戻ることを決めます。
    男の子とぬいぐるみたちとの絆が描かれた本。丁寧な文章に、酒井駒子さんの繊細な絵が、マッチしていると思います。
    この頃の子どもとおもちゃの、大人には決して入り込めない絆が、とてもよく描かれていると思います。我が家の息子は電車が大好きで、踏切へのお出かけをよくしますが、踏切とのお別れの時には、なきむしこぞうになります。そんなに何かを想える心と、美しい涙、いつまでも大切にしてほしいです。

    投稿日:2017/06/03

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  • 図書館にリクエストして
    届いて見たら
    あれ・・・以前読んでいる・・・

    あれ・・・「全ページためしよみ」が出来たんですね!?

    「小僧」なのかな?
    「子像」なのかな?
    と、思いながら読み進めました

    酒井氏の絵がなんとも
    心に響くのです

    はじめは、ぬいぐるみの扱いの乱暴な子どもなんて!!
    って、ぬいくるみの気持ちに共感します
    家出・・・でも、なんとも考え方が
    こどもといっしょな感じで
    心配といいアイディア!と思いながらも
    でも・・・と
    これがまた、なんとも共感してしまいます

    屋根裏ねずみもいいアジを出しています
    最後の後姿がなんともキュート
    素直になれない感じもわかる気がします

    カバーのいざないの文章が
    ステキで、的確です

    投稿日:2017/05/26

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  • 「ほら、またすぐに泣く」小さい頃よく母から言われた言葉です。
    友達同士でケンカして泣いて勝とうとすると、相手は、
    「泣き虫毛虫はさんですてろ」
    という言葉で応戦されたことを思い出します。それを言われて
    泣いちゃうのですけどね。

    でも、泣くって弱いからとかばかりではなく、感情のコントロールが
    できなくて泣いていたのだろうと今になったら思います。
    いろんな思いがうまく表現できなくて泣いてしまっていた。
    それを思い出しました。

    物語は家出をした3匹のぬいぐるみをきっかけにそれを持っていた子が
    泣き出してしまうというストーリーです。児童書の導入にぴったりの
    絵本だと思いました。

    感情のコントロールができなくなったっ子の様子をみることで、
    そしてそのなきむしこぞうの様子をみて笑っているネズミを
    みることで、ぬいぐるみたちの気持ちはかわっていきます。
    その過程がみずみずしく描かれています。

    絵も素敵ですね。本には上部に泣き虫こぞうがずっと
    描かれています。ちょっとした絵なのですが、
    泣きむしこぞうの様子とぬいぐるみたちの様子が
    両方手に取るようにわかる。ずっと泣き虫こぞうが
    気になるように描かれていました。

    子供たちは昔。大切にしていたものを思い出すかも
    しれません。またはいま、はしっこに置かれていたおもちゃや
    ぬいぐるみ、昔はとっても大事にしていたのになと
    思い返すかもしれませんね。

    なきむしこぞうであった昔のころを大人は思い出し、
    また子供たちは大切にしていたけど忘れてしまった
    なにかを追い出すでしょう。

    とても素敵な本にめぐりあえました。

    投稿日:2017/05/31

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  • 今でも泣き虫

    小さい頃は、お姉さんだったので、じっと我慢して大人しくしている子供でした。けど、小学生になって、ピアノを始めたりして感受性が豊かになりはじめたのか、映画をみたり、いい音楽をきいたり、悲しい物語を読んだりすると、それはもう手につけられないほど泣きじゃくりました。
    体育館で戦争映画を全校で見たときは、ビービー泣いて、周りがひくほどでした。。。

    家であまり泣けなかった分、外で吐き出していたのでしょうか。

    この本ですが、酒井さんの絵がとても良くて、ぬいぐるみたちも男の子もとっても可愛い。

    ぬいぐるみたちは家出を試みるものの、男の子が泣きじゃく姿をみて心が苦しくなって思いとどまるのですが、本当はすっごく大切にされていることを思い出したのでしょうね〜

    子供達にたくさん読んでほしいです。

    投稿日:2017/06/01

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  • もう離れないで 受賞レビュー

    全ページ、お試し読みで読ませていただきました。
    夏の夕暮れの出来事。
    細やかな、丁寧な文章で、ぬいぐるみたちの気持ちや
    坊やの心もちが伝わってきます。
    屋根裏に住むネズミがよい味を出していると思います。
    挿絵が、どれも愛らしく、独特の雰囲気を作っています。
    家出なんか始める前に、ぼうやのそばにいる大切さに
    気付くことができて良かったです。
    すてきな絵本でした。

    投稿日:2017/05/25

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