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えほん遠野物語 やまびと」 みんなの声

えほん遠野物語 やまびと 文:京極 夏彦
原作:柳田 国男
絵:中川 学
出版社:汐文社
税込価格:\1,650
発行日:2016年04月
ISBN:9784811322520
評価スコア 4.55
評価ランキング 6,763
みんなの声 総数 10
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  • 人さらい

    このお話は、山に住んでいる大きな人さらいのお話でした。一人の女の子がさらわれて死んでいたと思っていたのに山でそのさらっていった男と一緒に暮らしていたのです。女の子の説明した人さらいのやまびとの姿がとっても怖かったらしく、その日の夜は一人で寝れないと言われました。

    投稿日:2016/10/05

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    2
  • 遠野物語を絵本で読む

    絵本で遠野物語が読めるのは願ってもないことでした。
    語りの原点のようなお話を全国津々浦々で読み聞かせる人がいて、聞き入る子供たちがいて。なんだかホッコリ。
    絵がハッキリ大きく描かれているので読み聞かせにも向いています。

    先日児童書でかじっただけに遠野初心者は、一面の緑織りなす挿絵にグッと惹きこまれました。
    期待を裏切らない、いかにも伝承らしい人さらい話に恐怖し昔へと思いを馳せる。そして現代と重ねてみたり。
    うすら恐かった。

    最近流行りの古民家カフェなどで読み聞かせたらすごい威力を発揮しそうだなあ。

    投稿日:2016/06/20

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  • 原作は柳田国男
    京極夏彦 文 ・ 中川学 絵
    遠野物語 マップは 良く分かりました

    こんな絵本になって 私たちに届けてくださったのですね

    コワ〜イ 〜
    山人 (やまびと)

    遠野を囲む 山々に 潜む 山人とは  そうしたものである

    こう結ばれているのが ますます  不気味な 怖さを醸し出しています
    栃内村の話も  上郷村の話も  不気味です

    妖怪がいたのかな〜?

    投稿日:2019/07/31

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  • 怖い・・・。

    9歳長女に読みました。

    やまびとって言葉に怖いイメージはなかったのですが、この絵本を読むと、やまびとのイメージが怖くなってしまいました。

    お話を読むだけで恐怖でゾゾっとしました。長女は怖い話が大好きなので満足していたので、☆5つにしました。

    投稿日:2017/05/06

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  • やまびととは誰だ?

     若い時に読んでこなかった本を最近しきりに惜しくなっている。
     そういえば、この絵本の原作である『遠野物語』もそうだ。
     もちろん、作者名は知っている。柳田国男。民族学者である。
     読みそびれた理由はない。ただなんとなく手をすべり抜けた。
     この絵本はその『遠野物語』の一篇を京極夏彦が文を書いて、僧侶でもある中川学が絵を描いてできあがった作品だ。

     遠野の山々には「山人(やまびと)」が棲むという。
     絵本にも、ひらがなでふりがなが付けられているが「住む」ではなく「棲む」となっている。この漢字はどちらかといえば、動物とか人でないものにあてられることが多い。
     これが冒頭であるから、もう怪しげだ。
     ある時鉄砲撃ちの男が山奥で「やまおんな」を見つけて、撃ち殺す。そのおんなの髪の毛を持って下山しようとする途中で、大男に襲われてその毛を奪われてしまう。やまおとこだ。
     遠野では毎年娘や子どもがさらわれる、そのあたりもこのやまおとこと関係しているのだろう。
     ある時、猟師が何年か前にさらわれた娘を山中で発見する。
     娘が言うには、さらった男は「ものすごく背が高く、瞳の色が違って」いるらしい。

     『遠野物語』は明治43年に発表された岩手県遠野に伝わる伝承話や説話を集めた本だが、そういうことを思うと、この「やまびと」というのは、遠く海外から流れついた異人のことではないかと思いたくなる。
     もちろん、もっと怪なるものを想像しても自由だ。
     発想を柔らかにするのに、『遠野物語』を読むのもいい。

    投稿日:2016/08/14

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  • “怖い”よりも“不思議”な山の存在たち

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子21歳、女の子16歳

    オムニバス形式になっている『遠野』の物語で、子どもたちに視覚的にも読みやすくなっています。
    ここに登場する遠野に住む不思議な存在達は時に神、とくには鬼のようにそこに住む人たちとかかわっています。

    京極さんが関わっているからといって、「こわい本なのか」と思う人もいるかもしれませんが、こちらの作品は“怖い”よりも“不思議”なお話なので、この絵本に怖さは求めないでくださいね。

    投稿日:2016/07/30

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    1
  • おそろしいのです

    えほん遠野物語シリーズ。
    遠野を囲む山々に棲む(すむ)という山人のエピソード。
    「棲む」という表現に、異形の存在感。
    繰り返される「おそろしい」という表現があいまいだけに、
    そのすごさをザワリと感じさせてくれます。
    猟師が山女を撃ち、その髪を少し持ち帰ろうとしたところ、
    猟師を眠らせ、奪い取る山男。
    さらわれた娘を山奥で発見するも、彼女の証言から浮かび上がる山男。
    混沌とした語りで造形される山人は、やはり、恐ろしいです。
    中川学さんがそのあいまいな世界観を掬い取ってくれています。

    投稿日:2022/03/24

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  • 髪の毛

    「やまびと」は、怖いけれど嘉兵衛が鉄砲で撃った女の髪の毛を少し切り取ってふところにしまったのを、大きい男が現れて、ふところの髪の毛を奪い取って消えた男の存在が凄く気になりました。さらってきた女であるけれど、きっと情があって髪の毛を奪われたくなかったのだと思いました。人攫いではあるけれど、山で一人で生きていくのは寂しいのだと思いました。どんな理由にしても決して許されることではありませんが!

    投稿日:2017/10/26

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  • 絵本

    以前、遠野物語は読んだことがあり・・絵本になったものは
    今回初めて読んでみました。大人用の本を読んだことがある
    身としては、いろいろと省略された絵本は、若干物足りない
    感じがしたのですが、ちびっこにとっては、どうなのかな?
    遠野の山深い感じ、なにが棲んでいるかわからない感じだけ
    まずは掴む、ということなのかな?
    娘に感想を聞いてみたくもありますが、娘自身もすでに
    長い物語を読むことができるヒトになってしまっているから
    あまりあてになりません(笑)。

    投稿日:2017/04/24

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  • 幻想的で、インパクトのある不思議な世界に魅了されました。
    京極さんの妖しげで骨太の文章、訳ありげでだまし絵のように誘いかける中川さんの絵。
    絵本のいたるところにやまびとが隠れています。
    心地よい不気味さにとっぷり浸かってしまいました。
    何度か挫折してしまった原作を読んでみたくなりました。

    投稿日:2016/07/09

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