この本を読んで感じた印象は、人格がある人ほど謙虚なのだよってことを作者は言いたかったのかなあと。
最後にものかげに隠れていた自称「みっともないねこ」は、おじいさんが猫たちに「いちばんきれいな猫は誰?」の問いに対して、自分をキレイな猫だなんて思わないから名乗り出なかった。
多くの猫は私が一番キレイな猫だ!と名乗り出てお互いに蹴落としあいの争いが起こり消えていなくなってしまう。最後に残ったのは争いに巻き込まれなかった子猫一匹。
作者は、世の中は謙虚なものが生き残り、根拠もなく大きくふるまう人は知らず知らずのうちに恨みや妬みをかい(例えば職場や友人関係などの中で)心の争いに巻き込まれて引きずり降ろされるのですよ。と言いたかったのかなあと思いました。
でもこれを子供に理解させるのは難しい。この先子供が大きくなっって人間関係につまずいたとき、ふとそういえば、あのお話し!と思いだしてくれて、解決のヒントになってくれるときがくるのを願います。