なんだか、最近喧嘩が多い子ども達。そんな子ども達に、仲良くなってほしいなあ。友達と、仲良くする気持ちを持ってほしいなあ。そんな気持ちで本を探しているときに、この本に出会いました。
題名『わらっちゃった』なのに、
表紙の女の子は、瞳から炎を出して、真っ赤になっておこっていて、
その顔を見て、聞いている子ども達は笑っちゃっていました。
怒りのまま下校し、家族に八つ当たりする姿、
すりむいた膝をお風呂につけた時の沁みて、ジ〜ンと痛む、あの姿。
子ども達は、リアルな自分達の姿を重ねた事でしょう。
しかし、しかし、展開は、
何故にお化け寄席??
お化け寄席で、お化け演芸ホールで、お化け芸人に大笑いしているうちに、元通りの仲良しになっちゃうんだけど、
なんだか、私も笑っちゃいました。
子どもの喧嘩は、仲裁して、さあ、どっちが悪い、なんて、
白黒つけて、一方が一方に謝罪するなんてもんじゃないですよね。
そんな場合もあるけど、大抵、どっちもどっち。
喧嘩両成敗。
意地の張り合いで、どっちがどうなんてこと、ないですもんね。
喧嘩も大切。
でも、それを、笑い飛ばすほうがもっと大切。
友達が、一番大切。
それに、気付く絵本です。
表紙の、怖い顔からは一転、
裏表紙は、ニコニコ笑顔です。
「やっぱり、ニコニコがかわいいね。」
と、しめようとすると、口の悪い男子は、
「いやよ!そんなブス!ほっぺふくらみすぎ!」
と、クレーム。
いえいえ、なかなかチャーミングな女の子です。ウチの児童クラブの子のタイプではなかったようです。
しかし、お化けの芸人さん達、面白いです。必見!