ある村にリベックじいさんが住んでいて、おじいさんの屋敷には
なしの木が1本あります。秋になるとなしがたくさんなります。
なしをもいで、村の子供たちにくばってあげました。
年をとってきたおじいさん。天国にめされる日も近いと感じていました。自分が死んだらなしを一個一緒に埋めておくれと頼みます。そしてその日はやってきて、子供たちは悲しみました。
また秋がきました。おじいさんの息子はケチでなしをとられないように柵をしてしまいます。
3年後おじいさんと一緒に埋めたなしの若木が育ち、さらに何年か後その木はたくさんの実をつけました。
村の子供たちはまたリベックじいさんのなしを食べる事が出来ました。
自然の恵みを皆に分け与えていたリベックじいさん。
自分がいなくなってしまったらけちな息子は一人占めしてしまうだろうと、先をみこして一緒にうめてと頼んだおじいさん。
やさしさがあふれているおじいさんの顔。子供たちになしを渡す時、子供も愛しい、自然に感謝しなしも愛しいと感じているのだと思う。
自分がいなくなった後の事も考えて・・なんて私には想像しにくい。年を重ねていくとそれくらい大きな気持ちを持てる様になるのかなぁ。