題名が「あたまをつかった」とあるので、さぞ知恵のあるおばあさんのお話かと思って読み進めていくと、マッチがしけていないか心配でマッチを全部すってしまって安心したりするところぐらいから、「おばあさんって賢いのかしら?」と息子と二人で考えてしまいました。
おばあさんには考えるポーズがあって、なぜかぬれタオルを頭に巻いて、椅子に座り、人差し指を鼻の横に当てるのです。そのポーズが何度も出てくるので息子は真似をしていました。
たまねぎとチューリップの球根が混じってどちらかわからなくなる時も、おば
あさんは超がつくほどポジティブ。これが子どもや若い人だったら指導が必要かと思ってしまいますが、このおばあさんだと、これが幸せなんだろうなと思います。
おばあさん、毎回のように「わたしは、あたまがいいんだろうね」と言っていて、これだけ自己肯定感が強いというが、とてもうらやましく思えました。
おばあさんが、拡大鏡を買ってお買い物をするお話を読んだ時には、息子と「このおばあさん、賢くないよね」とうなずきあっていました。
絵が山脇百合子で、おばあさんのかわいらしさをよく出ています。