かごかきの初仕事に出ることになった、しんたとちょうた。
やる気満々、親分の言葉も終わらないうちに、
「へいっほ、へいっほ」とすっ飛んでいきました。
記念すべきお客さん第一号は、なななんと、妖怪でした…。
飯野さんの個性的な絵と文体。
初めは字がちょっと読みにくいなーと思いつつ、読み聞かせてましたが、
読み終わる頃には、飯野さんワールドにすっかりハマッておりました。
まさに妖怪七変化、行く先々で姿が変わるお客さんの姿に、
最初はびっくり戸惑っていたしんたちょうたも、
京都からの帰りの道中には、天狗のうちわで空を飛びながら、
もちを食べているというリラックスぶり。
初仕事で一回り大きくなって?帰ってきました。
お江戸と京都の町並みもさりげなく描かれていて、雰囲気を楽しめました。
はちゃめちゃな二人を温かく見守る親分夫婦も味があります。
うちの娘は、読み終わったあと「もう1回読んで」とせがみ、
2回読み終わったあとは、今度は自分で読んでいました。
不思議な魅力のある絵本です。