おおかみがひばりに出した3つの条件。
それは「食べる、飲む、笑う」こと。
子供にも分かりやすい条件ですし、そんなに難しい条件でもないです。息子も「簡単だよ」って思ったのもつかの間。
そうその条件をクリアーしていくのはひばりなのですから、どうその条件を克服していくのか楽しみになっちゃいました。
そしておおかみの条件をひばりがクリアーしていくごとに損をしているのは人間なのです。
でも絵本を読んでいるときは、子供も大人もついつい絵本の主人公、この場合ならひばりとかオオカミの立場になっちゃって、騙されている「人間」の1人であることを忘れちゃいます。もちろん、私も息子も同様に。ちょっと人間を皮肉った絵本で、大人向きだったような。
最後のオオカミが地面を蹴るだけで、モグラが退散する場面。それをしてもらうために、ひばりはあんなに奮闘しなくてはいけなかったのか・・・と思うと、自分はオオカミの要素が強いか、ひばりの要素が強いかなど、ついつい考えちゃいました。人間性がでる絵本です。そういう意味では大人の方が楽しめる絵本ではないかと思いました。
息子は題名がとても気に入ったようで、「くった のんだ わらった」と口ずさんでいました。