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いしになった かりゅうど モンゴル民話」 みんなの声

いしになった かりゅうど モンゴル民話 作:大塚 勇三
絵:赤羽 末吉
出版社:福音館書店
税込価格:\1,540
発行日:2020年04月27日
ISBN:9784834000764
評価スコア 4.62
評価ランキング 3,955
みんなの声 総数 12
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  • モンゴルの民話 なんですね

    大塚勇三氏と赤羽末吉さんの絵本はスーホーの白い馬が印象深いですが・・・・


    いしになったかりゅうどは、やっぱり、いいお話です。

    ハイリブは、本当に心の優しい、誠実な若者ですね!!
    みんなを助けるために、自分を犠牲にする。

    彼も一瞬悩みますが、自分だけ助かって みんなが死んでしまうのはもっと悲しかったのでしょう。


    そして、石になってしまうのです

    なかなかできないことですよ、私ならどうしただろう??

    彼には、できても、私にはできないです、正直に言って・・・・・

    でも、彼の優しさや、誠実に生きていくことが、大切だよと、心にとめて ふとしたときに、思い出させてくれたらいいな〜

    赤羽さんの絵は、おおらかで 好きです!

    もし、機会があれば、 お話してみたいです。

    ずいぶん前に モンゴルへ行きました。

    また 行ってみたくなりました。

    投稿日:2009/09/10

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  • 自己犠牲

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子、男の子

    日本にも、同じようなおはなしがあります。
    このようなおはなしを子どもに読むとき、とても悩んでしまいます。
    自分を犠牲にしてまで、村人を助けることが、子どもたちにどう伝わるのか不安になるのです。
    私たちが子どもの頃は、命の重さを知ってたから、このようなお話を読んでも、
    深く考えることが出来ました。
    今の子どもたちは、1度死んでも生き返ると思っている子もいるくらいで、
    このようなおはなしの真意が伝わらないのではと思ってしまいます。
    誰の命も尊いです。大勢を守るために犠牲にしていい命なんてないです。
    それでも、犠牲にした若者のことを、たたえるのではなく感謝し続けることが大事なのだと思います。
    助けられた側の思いを知ることが大切だと思います。

    投稿日:2007/09/08

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  • 絵本と民話と教訓と。

    モンゴルの民話。

    善良な狩人ハイリブは、ある日竜王の娘である白蛇を助けます。ハイリブは竜王の娘の助言の通りの品物を、礼として受け取ります。しかし、その品物には、ある条件がありました…。

    ダイナミックな絵とともに語られる、不思議で、少し不気味なお話に引き込まれました。民話のモトになった石があるのかな?とも思いました教訓とも捉えられるテーマは、とても複雑。

    考えさせられた、一冊です。

    投稿日:2022/11/26

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  • いろいろ考えさせられました

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子7歳、男の子4歳

    助けた白へびのおかげで
    鳥やけもののことばがわかる玉を手に入れた、
    というとまるで聞き耳頭巾を思い出したのですが、
    そこから様子が異なり、
    自分は石になっても村人たちを助けようとした
    ハイリブの自己犠牲。
    何とも言えない後味の悪さ。

    ハイリブにとって、
    白蛇を助けたことはよかったのか。
    知らなかったら、
    もちろんみんな死んでしまったかもしれないけれど、
    悩むこともなく犠牲になることもなかったのに。
    でもおかげで、民話となるぐらいみんなに感謝され、
    尊敬されてるのでしょうが。

    いろいろ考えさせられました。

    投稿日:2020/05/11

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  • 自分は石になっても村人たちを助けようとしたハイリブの自己犠牲の心はとても美しいと思います。
    でも、自分を助けてくれたハイリブに、宝の玉を持たせようとした白蛇の真意が測りかねました。
    何事もなく暮らしていた方が、ハイリブにとっては良かったのではないでしょうか。
    ハイリブは宿命の人だったのかも知れません。

    投稿日:2017/09/29

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  • 正義、自己犠牲を考える

    • さみはさみさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子5歳、男の子1歳

    5歳の長男に読みました。

    狩人ハイリブが白蛇を助けたのをきっかけに、動物の言葉を理解できる玉を手に入れることになります。でもその秘密は決して明かしてはならず、明かすと石になってしまう、という条件がついていました。

    平穏な時にはよかったのですが、ある日ハイリブは動物にしか予知できない自然災害について知ってしまいます。

    自分の身を犠牲にしてでも他人を救うか・・・小さな子にもわかりやすい話で問いかけます。息子は、「最初に玉をもらわなければよかった」と感想を言いました。(そうすると自分も村人も全員が犠牲になっただけのことですが、石になってしまった結末を読んで、とっさにそう思ったようです。)考えさせられる本です。

    投稿日:2013/10/23

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  • ゴールデンコンビ

    モンゴルの本を探して読んでいます。

    このコンビで書かれた代表作に「スーホの白い馬」がありますが
    こちらもとても味わい深い名作だと思います。

    ヘビが竜王の娘であった白ヘビを助けるところから始るこのお話は
    てっきり、娘と主人公ハイリブの恋物語かと思いきや
    竜王が持っている宝の玉(けものの言葉がわかるようになるもの)を手に入れたところから急速に展開します。
    玉を使って得た情報は人に話してはならない約束。
    でもたいへんな自然災害を事前に知ってしまったハイリブは
    その事実を人々に話すかどうかの葛藤にさいなまれます。

    読みすすめながら「あぁ、どうするのだろう。自分だったらどうするだろう」と考えました。
    娘も聞きながら、息を呑んでいるようでした。
    整った気持ちのいい文体と、迫力ある絵の調和が見事な
    珠玉の一冊です。

    投稿日:2013/02/23

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  • 思いやりの心

    表紙の絵にひかれて子供が読みたがりました。心優しく、欲もなく、人のために自分を犠牲に出来るハイリブの強さに感動です。

    投稿日:2011/02/25

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  • 悲しくも勇敢な姿

    モンゴル民話です。

    ハイリブという若い狩人が白ヘビを助けるシーンから始まります。
    助けた白ヘビはなんと竜王の娘で、助けていただいたお礼をします。
    そこでハイリブは、竜王の娘に教えられるままに宝の玉を手に入れることに。

    宝の玉は、口に入れれば鳥や獣の言葉が何でもわかるんですね。
    でも、このことを他言すると石になってしまうという忠告を受けます。

    絵本のタイトルが、「いしになったかりゅうど」ですから、ハイリブが
    石になることは予想はついてはいたのですが、どんなタイミングで
    石になってしまうのか、ドキドキしながら読み進めました。

    鳥や獣の言葉がわかるからこそ、事前に知ることが出来た災害。
    村のみんなを災害から助けるために、彼は全てを話してしまうのです。

    自己犠牲。 それが、ハイリブが自ら選んだ道でした。

    村人に信じてもらうために。村人を救うために。
    ハイリブの決断は、悲しいまでに勇敢でした。
    思わず、斎藤隆介さんの「八郎」や「三コ」を思い出しました。

    それにしても、白ヘビはなぜハイリブに宝の玉を選ぶように言ったのでしょう?
    蔵にはたくさんの竜王の宝物があり、どれでも選ぶことが出来たのに。
    ハイリブの自己犠牲の背後には、白ヘビが密かにハイリブに託した
    なんらかの使命が隠されていたような気がしてなりません。

    いずれにしても、心に残る素敵な作品には違いありません。
    ハイリブの自己犠牲の精神、子どもが読んだらどう理解するでしょうか?
    是非、子どもにも読ませたいと思います。

    投稿日:2011/02/08

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  • 究極の選択

    『子どもに語るモンゴルの昔話』にも収録されていて、赤羽さんの絵本より先に読みました。

    とても切ない胸をつかれるような話で、赤羽さんはこの作品をどのように描かれているのかと思い、前から興味がありました。

    クライマックス場面の、ハイリブが石になっていく葛藤に満ちた顔の場面がとても印象に残りました。

    大水が来るということを先に知ってしまったハイリブは、他の人たちを助けようとすれば、どうしてそれを知り得たのかを明かさなくてはならないのです。

    命がけで人を助けるとは、このような状況を言うのでしょう。

    石にならずに生きながらえても後悔にさいなまれて生きるのは耐えがたいものがあるようにも思います。

    究極の選択を前にした時に、人は何を選ぶのか、とても考えさせられ、身につまされる昔話です。

    赤羽さんといえば同じくモンゴルを描いた『スーホの白い馬』もありますが、

    この作品もぜひ皆さんに知っていただきたい作品だと思います。

    投稿日:2010/12/26

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