絵が美しくて、雄大なアフリカの草原の風景や満点の星空を眺めていると、穏やかな気持ちになれました。
川でおぼれていたところを人間に助けられ、どれくらいの期間なのか人間と共に過ごし、草原にかえされることになったライオンのワンダ。大好きだったぼっちゃんとも別れひとりぼっちになってしまい、家族を探し続けるワンダ。
きっとハッピーエンドになることだろうと勝手に思って読み進めていたので、ひとりぼっちで家族とも会えず、自分で新しい家族を作ることもできずに年老いてしまったワンダを見たときに悲しい気持ちになってしまいました。
最期にぼっちゃんと会えたのはせめてもの救いでしたが、そもそも、ワンダが人間と過ごしたことが、孤独な生涯を送る原因になったのではと思ってしまいました。厳しい大自然の中で生きていく動物と人間のかかわり方、難しいですね。