「ふしぎだな?知らないこといっぱい」シリーズの1冊。
シリーズでは、「シロナガスクジラより大きいものっているの」が印象に残っています。
「これから きみに はなすのは、目で みることも、耳で きくことも、手で さわることも、においを かぐこともできないものの おななし。
ただ かんじることは できて、 いつも ぼくらといっしょに居るもの・…それは じかん」
という格調高い滑り出しで始まります。
時間の単位で、秒から具体例を示していくのですが、その例が実に分かり易いもの。
「15秒の間に、ハエは、500回も 羽根をぱたぱたさせられる」とか
「トビウオは、20秒までなら 空中にいられる」とか
興味を持って考えられる事例が満載です。
秒→分→時間→日→週→月→年→世紀と、続いていくのですが、その単位の考え方もこんな風な絵本だったら、すんなりと受け入れられるはずです。
最後には、四季とか歳をとるといったことや、過去・現在・未来の考え方を示して終わるのですが、時間という概念について、この一冊を読むと肌感覚で捉えることが出来ると思います。
私は子供の頃、「せいめいのれきし」を読んで衝撃を受けました。
それこそ、何度繰り返し読んだことか分かりません。
この「じかんがどんどん」も、そんな類いの絵本です。
小学校生のお子さんに、プレゼントされることをオススメします。