13年近く家族としていっしょに暮らしてきた愛犬が亡くなり、
「○○の魂が入れるおうちがほしい・・・。○○のぬいぐるみ、作って。」という娘の願いに応えて、犬のぬいぐるみを作りました。
そして、おもちゃでも、ぬいぐるみでも、いつか「ほんもの」になれるんだよ、ということを、娘に伝えたくて、この絵本を贈りました。
夜も昼も片時も離れることなく、愛犬のぬいぐるみとぴったり寄り添っている娘。その姿は、ぼうやとうさぎ、そのものです。
さみしいけれど、悲しくはない。これは、新しい命のはじまりの物語なんだ、と感じられ、喪失感よりも、希望のほうが、より大きく心に残りました。
娘のぬいぐるみも、いつの日か、「ほんとうのもの」になるときが来るのでしょうか。
娘にとって、「ほんとうのもの」である限り、うさぎがぼうやにとってそうであったように、かたちはどうであれ、私たち家族の愛犬はいつまでも娘と共に生き続けられるのだと思います。
この絵本を読んだ後、娘も輝いた笑顔を見せてくれたことが、何よりうれしく感じました。