ビロードのうさぎ」 みんなの声

ビロードのうさぎ 作:マージェリィ・W・ビアンコ
絵・訳:酒井 駒子
出版社:ブロンズ新社 ブロンズ新社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2007年04月
ISBN:9784893094087
評価スコア 4.83
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みんなの声 総数 123
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123件見つかりました

  • 絵本

    • 小さな家さん
    • 20代
    • ママ
    • 新潟県
    • 女の子9歳、男の子7歳、男の子5歳

    いい絵本に出会うことは、そんなに頻繁に訪れることではありません。

    ビロードのうさぎは酒井駒子さんの質感によって、穏やかに、心静かに浸透していきます。

    ぬいぐるみの肌触りが伝わってくるようで、心地がいい絵本です。


    何冊か酒井さんの絵本は読みましたが、一番気に入ってます。

    投稿日:2012/03/16

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  • 魂が入れるおうち

     13年近く家族としていっしょに暮らしてきた愛犬が亡くなり、
    「○○の魂が入れるおうちがほしい・・・。○○のぬいぐるみ、作って。」という娘の願いに応えて、犬のぬいぐるみを作りました。
    そして、おもちゃでも、ぬいぐるみでも、いつか「ほんもの」になれるんだよ、ということを、娘に伝えたくて、この絵本を贈りました。

     夜も昼も片時も離れることなく、愛犬のぬいぐるみとぴったり寄り添っている娘。その姿は、ぼうやとうさぎ、そのものです。
     さみしいけれど、悲しくはない。これは、新しい命のはじまりの物語なんだ、と感じられ、喪失感よりも、希望のほうが、より大きく心に残りました。

     娘のぬいぐるみも、いつの日か、「ほんとうのもの」になるときが来るのでしょうか。
    娘にとって、「ほんとうのもの」である限り、うさぎがぼうやにとってそうであったように、かたちはどうであれ、私たち家族の愛犬はいつまでも娘と共に生き続けられるのだと思います。

     この絵本を読んだ後、娘も輝いた笑顔を見せてくれたことが、何よりうれしく感じました。

    投稿日:2012/02/06

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  • だれしもが子どもの頃に大切にしていた、自分のそばにいつもあったおもちゃの記憶ってありますよね。
    いつの間にか自分の手を離れていってしまうけれど・・・。
    自分の大切にしていたぬいぐるみを思い出しました。

    最後のページを読んで、
    時がたっても人の心の奥にある
    温かい気持ちに触れたような気がしました。

    投稿日:2012/01/02

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  • いつまでも残るむなしさ

    傑作だと思います!酒井駒子さんの絵とストーリーがとても合っています!

    ただ、個人的には、ビロードのうさぎが本物のウサギとしての命を与えられても、救われないむなしさが残ります。

    ぼうやにとって大切な存在になり、ぼうやが病気の間ずーっと励まし続けたうさぎは、ぼうやにとってさらに大切な存在になったはず。なのに、何も知らない大人は焼き捨てようとします。

    そんなことには気づいていないぼうやと、自分の終わりを告げられて悲しみと恐ろしさに震えるうさぎ。あまりにも衝撃が大きすぎます。

    燃やされずに命を与えられ、本物のウサギとして生きられるようになっても、坊やの愛に包まれた幸せな時は戻ってこないのです。

    娘も私と同じ気持ちになったようで、一度読んだきりで、再び「読んで」と言うことはありません。でも、とても心に残る一冊にはなったようです。

    投稿日:2011/12/15

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  • うちにもほんものがいます

    • ぽめらにーさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子7歳、女の子4歳

    この坊やのように、娘にも大事にしているぬいぐるみがいます。
    その子達も、まさにほんものです。
    この本を通じて、自分の可愛がっている子供達の声を聞いた気がしたのかもしれません。
    よみおえて、眠りにつく時、いつもにまして、子供達をぎゅっと抱きしめていました。
    その様子があまりに健気で、微笑ましく、思わず私も抱きしめたくなっちゃいました(笑)

    投稿日:2011/11/04

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  • ぐっと伝わる世界観

    絵がすばらしいだけでなく、名作と言われる話をぐっと伝わる内容で描かれた一冊です。あたたかい、なつかしい絵とともに、うさぎとも、ぼうやとも、大人とも共感できる一冊です。

    娘も何度も読み返し、お気に入りになっています。
    もう一人で絵本なんて読めますが、久々に枕もとで読み聞かせたくなりました。

    ぼうやがうさぎを大切にする気持ち、
    うさぎが、ほんものを考える気持ち、
    大人の冷たい言葉の端々が、現実とシンクロし、重ねながら読めました。

    最後には、心に何か残ります。

    投稿日:2011/09/26

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  • 本物になることと幸せになること

    • かよたさん
    • 20代
    • その他の方
    • 東京都

    原作はマージェリィ・W・ビアンコさんの『The Velveteen Rabbit』
    1922年に刊行されて以来、世界中で翻訳されて読み継がれてきたお話です。
    その名作が酒井駒子さんの抄訳・挿絵によって絵本化されたもの。

    クリスマスに男の子のもとにやってきたビロードのうさぎ。
    心から大切にされたおもちゃは本物になれるという話を耳にします。
    男の子と過ごす時間はうさぎにとって大切なものへと変わっていきますが、別れは突然やってきたのです。

    酒井駒子さんのノスタルジーな挿絵がお話の切なさを引き立たせているように思います。
    うさぎが言う本物と、馬が言う本物、そして私たちが考える本物。
    うさぎは幸せだったのかな…そんなことを考えさせられるお話でした。

    投稿日:2011/07/23

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  • 干支に因んで、

    今年の干支に因んで友人のお孫さんの出産祝いに
    贈りました。
    以前教育テレビのおはなしのくにで朗読されていたのを見て、
    ストーリーに感銘を受けたので、一生ものの絵本を差し上げたい
    と思い、購入を決めました。
    友人も大変喜んでくれました。

    私も幼少の頃からずっと大切にしているぬいぐるみを
    持っており(今は娘のぬいぐるみ)、自分のことと重ねて
    読んで、益々この絵本に親しみを持てました。

    投稿日:2011/04/30

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  • 本物になったうさぎ

    かなり有名な作品なので、読んだことがなくても名前やこの絵くらいは知っている人が多いんじゃないかと思います。

    内容がちょっと切なくて(特に捨てられそうになるところ)、でも男の子に愛されるうさぎの幸せも混じっていて、癒されます。少しだけ悲しいこの本に、この絵がとっても合っていました。最後、妖精の粋なはからいで幸せになれたので目がうるっとしました。ラスト1ページ、成長した男の子と目が合ったうさぎ。とても良かったです。

    娘も「ほんものだね!ほんもののうさぎ」と言っていました。この言葉が気に入ったのか、いろんなぬいぐるみに「これ本物の猫?」「これも本物?」といろいろしゃべっていました。

    切ないけど後味が悪くないのでおすすめ。

    投稿日:2011/04/21

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  • 手に取った事もないのに欲しかった絵本

    • ももうさ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子3歳、女の子1歳

    このお話に最初に触れたのは、ETVの『おはなしのくに』でした。
    鈴木蘭々さんの語りとお話の内容に引き込まれ、
    絵本を実際に手に取る前から「この絵本絶対欲しい!」と思わされました。

    そして、実際に手に取ってみて。
    酒井さんの挿絵が、物凄い雰囲気や質感が良く、あまりに素敵で圧倒されてしまいます。
    子ども達でなく自分のために、大事に大事に取っておきたくなりました。

    オモチャが捨てられて本物の命を得る、という流れは、
    “アレクサンダとぜんまいねずみ”を思い出します。
    ですが、こちらの作品は、うさぎとぼうやの関係が濃密であるがゆえに、
    本物のうさぎになることよりも、
    ずっと一緒にいられることが一番の幸せだったのかな・・・と思ってしまいます。
    いずれは大人になって、結局は別れが来るのでしょうけれどね・・・。

    投稿日:2011/04/07

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