さみしいような、でも幸せなような、不思議な感覚の残る絵本だと思いました。酒井駒子さんの絵が素敵で、お話にす〜っと入っていってしまい、読み終わった後、主人公が自分だったような・・・そんな気さえしました。
ビロードのうさぎは、本物のうさぎになれて幸せだったのかな・・・ぼろぼろでも、主人公のぬいぐるみのうさぎのままの方が幸せだったんじゃないのかな〜(たとえさよならの時がきても)・・・と思ったり、でも、目の前に本物のうさぎが現れた時、自分だって本物のうさぎなのに・・・って悲しい気持ちになったんだから、この方がやっぱり幸せよね・・・と感じたり、自分の読む時によって感じることも違います。何度も何度も読みたいお話です。